第152話 ページ27
そのあと、直人さんの車で送ってもらった。
「皆、上がってけばいいのに。」
私がそう言っても皆はいいのいいの、と断った。
私は渋々承諾し、さとみと一緒に家に帰った。
「ただいま〜、いやー、久しぶりの我が家。落ち着くね〜。」
さ「・・・」
「さとみ?」
さとみが家に入ってからずっと黙ったままだった。
そしたら、さとみが私を壁ドンしてきた。
「さ、さとみさん?あの、どうし・・・」
さ「ごめん・・・」
「んっ、」
さとみが急にキスをしてきた。
短くて、優しいけど、今までの気持ちを全部ぶつけてきたようなキスだった。
さ「本当に、守れなくてごめん。」
さとみが私の肩に顔を埋め、そう言った。
多分泣いてるんだろうな。
私はさとみの頭を撫でながら言った。
「さとみは守ってくれたじゃん。こうやって、助けてくれたでしょ?」
さ「そうだけど、気付けなかった。」
「それは、さとみのせいじゃないよ。
私はわざと皆に言わなかったんだから。さとみが気に病む事じゃないよ。」
さ「・・・」
私はこれだけ、さとみを不安にさせていたのか。
さ「聖がスカート履いてるところ、初めてみた。」
「そうだね、スカート履かないもんね。」
スカート持ってるっちゃ持ってるんだよ?
でもね、似合わないと思うんだよね。
さ「先越された。」
「誰に?」
さ「桜木直人に。聖のスカート姿、初めて見るの俺なのに。」
さとみは少し、不貞腐れながら言った。
先越されたって、減るもんじゃないじゃんww
さ「これからも、スカート履いてよ。似合ってる。」
「そうかな?」
さ「うん。あ、でも誰にも見せたくないな。」
「どっちよ?」
あー、でもな〜と迷っているさとみ。
さ「よし、聖のスカート見れるのは旦那の俺だけだ。あ・・・」
「だ、旦那?」
私は特権みたいなことではなく、旦那というワードの方が気になった。
さ「あー、くっそ。こっち来て。」
「う、うん。」
私はさとみに引っ張られながら、リビングに向かう。
さ「本当はさ、もっといい場所で言いたかったんだけど、今しかないって思って。」
「う、うん。」
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瑞樹チロル(プロフ) - 莉咲さん» ありがとうございます! (2019年8月19日 18時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
莉咲 - 最期すっっごく泣きました!ありがとうございました。 (2019年8月19日 17時) (レス) id: 9a4197b886 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - ぷりんちゃんさん» いえいえ、こちらこそ読んでいただきありがとうございます。 (2019年8月10日 20時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんちゃん - 泣いたw←すごい楽しかったです!ありがとですw (2019年8月10日 14時) (レス) id: 51981cd5ed (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - はるかさん» 新作のお気に入り登録ありがとうございます!頑張ります! (2019年7月27日 21時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑞樹チロル | 作成日時:2019年7月22日 15時