さとみ君の好きな人 パート４

第１４１話 ページ16

「どうぞ。」

　 この家にいる人でギリギリ信じられる人だ。

直「今日、さとみさんに会いました。」

　「え？」

　 さとみに？てことは、他のメンバーも、愛奈もいたってこと？

　「父さんには！？ばれませんでした？」

　 なぜ、あったのかより私は父さんに見つかっていないかの方が心配だった。

直「大丈夫です、見つかってません。」

　「そうですか・・・」

　 良かった、マジで焦った。

　「でも、何で・・・」

直「ただ単に通りがかっただけですよ。それで、今日はそれ以外にもお話があります。」

　「はい？」

　 直人さんの目が変わった。余程、大事な話しなんだろう。

直「実は、邦彦さんは横領しているかもしれません。」

　「横、領。ですか？」

直「はい。」

　 あの人が横領？ありえない。そんなこと・・・

直「これを見てください。これは今手に入っている、唯一の証拠です。」

　 見せられたのは、お金の資料。よく分からんけど。

直「このまま順調に進めば、もっと証拠が集まるかもしれません。」

　「でも・・・」

　 直人さんは一体どこでこの情報を手に入れたのだろうか。

直「僕の母が、警察官なので。」

　「あ・・・」

　 そうだった。直人さんのお母さんは、警察官で結構お偉いさんだったっけ？

　 でも、いくら息子だからってこんな簡単に、情報を渡していいものなのか？

直「僕が、お願いしたんです。」

　「え？」

　 衝撃的だった、まさか直人さんがお願いしたとは。

直「最近、怪しいと思ってました。確かに、売り上げも伸びてきていますし、色々な所が

　 スポンサーになっています。それでも、おかしいなって。」
　
　 考えてる内容が次元違い過ぎて、頭が追い付かないｗｗ

　

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