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第91話 ページ13

「・・・」

さ「いや、黙るなよ!」

 「緊張すんだからしょうがないでしょ!」

  私たちがそんな会話をしていると、生放送のコメントがもう付き合えで埋まった。

 「おい、私のリスナー!茶化すな!」

り「いや、茶化す以外に何があんの?ww」

る「それより早くしてください!」

 「はいはいって、私のせいじゃないんだけどね・・・」

  さっきからさとみが一向に私に近づかない。

 「ほら、早くしなよ。」

さ「何か急に緊張してきたww」

 「いまさらかよww」

さ「ふぅ。」

  さとみは緊張が和らいだのか、徐々に近づいてきた。

さ「星羅。」

 「ん?」

さ「生まれてきてくれて、ありがと。」

 「な、何よ、急に。」

  そんな言葉がくるとは思わなかったので、顏が熱くなる。

さ「はい、あーん。」

 「あー、ん。」

  あ、このケーキめっちゃ美味い。

さ「あ、ついてるわ。」

フ「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

  と、さとみが指で取って、舌でちろっと舐めた。

  うわっ、色気やばいな・・・

こ「結構、掛かったね。」

な「そうだね、じゃ、最後の曲は皆で歌いますか。」

 「え、割振りとかわからん。」

  と、横から紙が差し出された。見てみると、ふたりごとのパートわけだった。

  だから、さとみは聞いたのか。

 「じゃ、えー、次で最後なんですが・・・

  この曲はね私がめっちゃ好きな曲なんですよ。

  今、私がここに立ってることは奇跡なんですよ。皆とここにいられることは奇跡なんです。

  もし、皆がいなかったら私はここにいなかったかもしれません。

  だから、私を・・・」

  少し後ろにいっろメンバーの顔を見渡して、私は言った。

 「私を、見つけてくれて、愛してくれて、ありがとう。聴いて下さい。

  ふたりごと。」

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設定タグ:歌い手 , すとぷり , さとみ   
作品ジャンル:恋愛
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瑞樹チロル(プロフ) - 真綺さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しい限りです!励みになります! (2019年6月26日 20時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
真綺 - 読み始めた瞬間, あ, これめっちゃ好き! って思いました!! マジで大好きです!! (2019年6月26日 20時) (レス) id: 06efcbf80c (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - ありがとうございます!気のせいじゃないっぽくって安心しました! (2019年6月24日 20時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 今確認してきました!!確かにそんな気もします (2019年6月24日 18時) (レス) id: a3c4f2e56b (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - リリさん» コメントありがとうございます!その動画は音より早い芸者がやばい?だったと思います。前は芸者とサバイバーが一緒に写っていたんですけど、今は芸者の顔がドーンって感じです。(語彙力の無さ)私の勘違いだといいんですけど・・・ (2019年6月24日 7時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑞樹チロル | 作成日時:2019年6月19日 14時

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