好きと嫌いは紙一重 (ページ7)

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ゲーセンに着くと

キラキラした笑顔で

太鼓をたたくゲームを指差す藤井くん。

俺これ得意やねん！

だなんていうわりには

まったく叩けてなくて

もう1回！もう1回！

って何度もチャレンジする姿は

面白い。

青｢久しぶりにやったからなあ…出来へんかったわ｣

｢簡単のもできないってリズム感ないんちゃう？｣

青｢あるわ！｣

｢次、なにする？｣

青｢んーじゃあ、あれ｣

｢ユーホーキャッチャー？｣

青｢これなら得意や｣

｢…ほんまに？｣

青｢ほんま！なにかほしい？｣

｢じゃあ、あのぬいぐるみ｣

青｢へえー、こーいうの好きなんや…｣

｢とれる？｣

青｢任せて｣

さっきのがあるから

あまり信用しないで

みていたら

難なく取れて

ほいっと渡された。

｢すご｣

青｢せやろ？しげのためにとったんやで！｣

｢…ドヤ顔むかつく｣

青｢ん？なに？｣

｢いえ、なんでも｣

そのあとも

2人でいろんなゲームをして

なんやかんや

楽しく過ごせた。

青｢楽しかったなー！｣

｢うん｣

青｢今日は付き合ってくれてありがとな？しげ｣

｢どーいたしまして｣

…なんだか

藤井くんのイメージが

ガラリとかわった一日やったな。

もっと怖い人かとおもったのに。

青｢なあ、また遊ぼうな｣

｢…うん｣

次に遊ぶの

ちょっと

楽しみやな

なんて。

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