好きと嫌いは紙一重 (ページ2)

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「やっと終わりやあ！」

黄「うるさい」

「あ、さーせん、店長♪」

黄「まったく…今は誰もおらへんけどいたら苦情くるで？」

「誰もいないから声だしたんですぅー」

黄「まあいい、明日もよろしくな、重岡」

「へーい」

バイト先の店長は

厳しいとこもあるけど

何やかんやで

優しい。

働いてる仲間たちも

みんな優しい。

だからやっていける。

玄関をでて

駅に向かう途中

なにやら騒ぎ声がきこえた。

「あれ、あの人って…」

あのイケメンくんや。

なにをしてるんやろ。

喧嘩？

そういや神ちゃんがいってたな。

悪い方で

有名って…。

なんて思っていたら

騒ぎ声が大きくなった。

イケメンくんを囲んでる

男たちが

一気に

襲いかかろうとしてる。

これやばいんじゃ…。

すると次の瞬間

イケメンくんは

次から次へと

大勢の相手を

殴り倒していった。

「…すご」

あのイケメンくん

なにもんなん？

ヤンキーとか？

1人であの人数を倒すなんて

ただ者じゃない。

青「おい」

「ひゃっ…！え、あっ…」

気づいたらイケメンくんが

目の前にいた。

青「…さっきのみてたん？」

「え、あ…いや」

青「大丈夫や、みてたいうてもお前のことは殴ったりせえへんよ」

そうニコッと微笑んだ

彼に

胸が高鳴ったのは

気のせいってことにしよう。

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