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桃「別に買い物くらいいいじゃん！
北斗はメンバーなんだから、問題ないでしょ！」
樹「そういうこと言ってるんじゃねーよ！
黙って行ったことの理由を聞いてんだよ！
やましいことなければ言えるだろ！」
桃「そんな事あるわけないでしょ！？
大体、何で逐一報告しなきゃいけないの！？
樹、最近変だよ！」
樹「っ…もういい、知らねぇ…勝手にすれば」
桃「……樹のバカっ！」
最悪の事態。
Aは目を潤ませて会議室を出ていった。
樹はドアに背を向けたまま椅子に座り、
スマホを見たまま動かない。
北「…樹」
樹「……」
北「樹」
樹「んだよ…」
北「A、泣いてたけど」
樹「…だから何？俺には関係ないし」
その時、俺の中で何かが弾ける音がした。
北「…あっそ、んじゃ俺が貰っても問題ないわけだ」
樹「はぁ！？北斗…マジで言ってんの？」
北「こんなこと冗談で言えるか？」
樹「……ざけんな…大体お前が！！」
樹が俺の胸倉を掴んだのは、
会議室のドアが開き慎太郎たちが入ってきたのと同時だった。
目の前に広がった光景に、驚きを隠せないメンバー達。
俺は樹の手を振り払い、ドアに向かって進む。
北「…A探してくる」
慎「え！？ちょっ、北斗！？」
高「あちゃー……」
大「何？喧嘩したの？ふたり」
ジ「どうなってんのこれ…」
樹「……」
ドアを開け外に出て、そのままもたれかかった。
絶対言ってはいけない言葉を口にした後悔と、
Aを泣かせる樹への苛立ちと。
どろどろに濁った気持ちをどうにかしたくて、
無意識に髪の毛をかき乱す。
北「何が絶対しないだよ……バカは俺じゃん」
吐き捨てるような独り言を呟いて、
俺は検討をつけた場所に向かった。
そこは普段あまり誰も使用しない非常階段。
北「……A」
桃「っ……ほく…っ…」
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作者名：ももじゅり | 作成日時：2020年10月17日 2時
