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『ねー聞いてるー？』
「あっうん、聞いてる！」
慌てて窓を背にしてしょうの方を見る。
しょうの姿を目にして初めて、自分が少し動揺していたのだということに気付いて、ほっと胸を撫で下ろした。
声をかけられていなかったら、見たくない場面を見てしまっていたような気がして。
『修学旅行前だからかなー』
「……あーそっか」
『行きたくないなぁ、とか思ってたでしょ』
「え？」
『はは！図星ー！』
私を指差して、屈託無く笑う。
その優しい笑顔に、悶々とした心が若干軽くなった。
『いーーなーー俺も青春したいー』
「しょうはモテるからいつでもできるでしょ」
『俺モテると思う？』
「……モテてるくせになに言ってんの！」
黄昏るように窓の外を眺めていたしょうがこっちを向いて、
視線が、交わる。
僅かに、違和感を感じた。
『どんだけモテてもさ、本気で好きな人に想ってもらえなかったら意味ないよね』
瞳の奥が、揺れているような気がした。
初めて見る、しょうの神妙な顔つき。
こんな顔、するんだ。
不謹慎だってわかってても、
鼓動の速まりを抑えることができなかった。
「………しょうの好きな人ってさ」
『うん』
「……どんな、人なの？」
触れちゃいけなかったのかもしれない。
でもなんか、少しでも力になれたらって、
そんな綺麗事を思わずにいられなかった。
『………え？』
「え？」
『えっ、いやちょっと待って』
次の瞬間、しょうの高らかな笑い声が、
教室中に響き渡った。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
