Week End 2 (ページ17)

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☆*｡ﾟページ17

…あ

「この子私が1番仲良かった子です」

沢山のクラスメイトの寄せ書きの中からその子のものを指さす

『へー、綺麗な字』

ですよねぇ、今度会いたいなぁと私がこぼす

『いいなぁ女子はそういうのあって』

「やらなかったんですか？」

『マジで仲良かった人だけね』

もうほとんど会う機会ないし恥ずかしがんないでみんなとやっときゃよかったなぁ、と彼も卒業アルバムをパラパラとめくる

「えー、元カノの寄せ書きとかないんすか先輩」

ちょっと茶化す

『…いや男子校』

そんなんある訳ないやろ、と頭をポンと叩かれる

「…」

「…え？」

『だから、中高男子校やから女子いないんやって』

「てことは？」

『…？』

何言ってんの、みたいな顔する彼

「…その」

「私…最初の人…だったりします？」

『あー…』

みるみるうちに彼の顔が赤に染まっていく

「…てことは？」

『…』

「えーちょっと、」

「やだぁ初めて！？ひゅ～～～！！」

初カノという称号を得ていたことへの驚きとちょっとの恥ずかしさからわざとオーバーリアクションを取る

『あーうるさうるさ、』

"そーですぅ最初の人です"

川上さんは恥ずかしそうにそう言ってそのまま枕に顔を埋めて出てこなくなってしまった

→初めてできた彼女が大学に入った後に出会ったあなただったみたいですよ。でも初恋かどうかは教えてくれなかったです