【0048 next stage】希望の星になれ～76期研究生～ (ページ21)

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　Aは夕食後、ツバサの許可を得てホテルの一室で家族や友人、クラスメイトと会っていた。

母「元気そうで何よりだよ。ライブ素敵だったよ」

父「あぁ。お前がアイドルになるなんて思いもしなかったから心配してたが立派になったな。これからもファンの皆さんの為にも頑張るんだぞ」

A「うん。襲名したからって調子に乗らずに頑張り続けるよ」

友達「超久しぶりだねぇ！ずっとAのこと応援してたからわかってたけど生で見るとキラキラ感ヤバいよね！マジ可愛くなった！」

友達「うんうん。すっかり垢抜けたよね」

A「ありがと。少しでも可愛くなれるようにスキンケアとか色々頑張ってたからそう言ってもらえると嬉しいよ」

Aは喜びで満面の笑顔で話に花を咲かせる。この時はあっちゃんではなく、Aに戻っている気がした。

元担任(男)「名字が00のオーディションに受かったから学校辞めますって親御さんから聞いた時は驚いたよ。お前は大人しい子だったから心配してたがすっかり一人前のアイドルになったなぁ。我がクラスの、いや我が学校の誇りだ！先生嬉しいよ！そうそう、校長先生からこれからも我が校を挙げて応援していると伝えてくれと言われてるんだ」

A「ありがとうございます。応援ありがとうございますとお礼を伝えておいてもらえますか」

女子「あ、あのさ…ほんとに変わったよね名字さん」

女子「その、名字さんて大人しかったじゃない。00ってレッスン厳しいし襲名するのだって難しいって聞くから正直諦めて帰ってくると思ってたんだ……ごめんね。
でも諦めずに頑張って襲名するなんてすごいよ！」

男子「見直したよ。こいつなんて名字のことすっげー可愛くなったって何度も言ってたんだぜ。すっかり名字推しだよ」

男子「おいっ！！言うなよバカ！！お前だって名字かわいーなーって言いながらグラビア見てニヤニヤしてただろ！」

男子「ニヤニヤなんてしてねぇよ！」

A「…グラビア買ってくれて、褒めてくれてありがとう」

あまり交流がない、もしくは話したこともないクラスメイトらにも褒められAは驚いた。皆に認められて、自分を可愛いと言ってくれて努力が報われて嬉しかった。柔らかく微笑むと、皆はドキリと胸を高鳴らせる。
00加入前のAは人前であまり笑うタイプではなかった。だが今やすっかり人を魅了するような笑みを自然と見せていて、本当に変わったのだなと彼らに強く思わせる。