12年ぶりに再会したら、元カレが女の子になっていた件について (ページ9)

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7話ページ9

マイキーの身に何が起きたのか？

その疑問は、ずっと頭から離れなかった。手っ取り早いのは本人に聞くことだが、どうしても躊躇ってしまう。

それに…マイキー自身も、身体の変化に触れられたくなさそうだった。

だから俺は、なるべく昔のように接することにした。彼奴が今まで何をしていたのかは、なんとなく想像はつく。

だけど、ドラケン達がいない今は、俺ぐらいしかマイキーを守ってやれる奴がいない。

ほんのちょっとでもいい、彼奴の苦しみを和らげられるなら。その為なら、俺はなんだってする。

パタンと、扉が開く音がした。

「…A、髪、乾かして」

「お…おう」

シャワーを浴びた直後だからか、マイキーの色気が凄まじいことになっている。思わず声がうわずった。

ドライヤーを使ってマイキーの髪を乾かしてやっていると、不意にマイキーが口を開いた。

「A、結構可愛い服使ってんだね。ピンクの生地に苺の柄じゃん」

「う…うるせーな。良いだろ、こういうの買ったって」

「ははっ、照れてるAも可愛いね」

「………～！！ダメ押しすんな、マイキー！！」

こんな日々が、いつまでも続いたら…いいのに。