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51話潤side ページ2

今朝は当直組の智くんと和がいないから朝ごはんはいつもより少なくして2人には弁当を作る。

それを医局にある2人のデスクに置きに行こうとドアを開け足を踏み入れたとき、俺は翔くんに解熱剤を持ってくるように連絡を受けた。

どうやらその解熱剤の行く先は和だったみたい。

和の熱は39度近くまであり荒い息を繰り返す彼の姿は辛くて長くは見ていられなかった。

急いで取りに行った点滴セットを翔くんに渡すと朝作った弁当を智くんの机にだけ起き残りの弁当は雅紀の机に置いた。

雅紀ならきっと2人分の弁当くらい食べてくれるだろうと思ってのことだ。

和のことは翔くんに任せて俺はとりあえず仕事に戻る。

時計を見ればカンファレンスの始まる10前で俺は駆け足で会議室へ向かった。

カンファでは急患の受け渡し、他病院からの受け入れ、いろんな患者さんの情報が行き来する。

俺は担当になる患者さんの情報以外にも自身の科が受け持つかもしれない患者の情報をメモした。

智「潤、ちょっといい？」

無事にカンファが済み片づけをしていると智くんに呼び止められる。

潤「ん？なに？」

智「和、熱下がったらしいから昼休みに家まで送ってやってくんない？」

潤「あぁいいよ」

智「大変なのにごめんね」

潤「大丈夫だよ、和のことは任せて」

智「ありがとう。あ、あと弁当もありがとね」

潤「智くんも無理しないでね」

智「ふふ、潤くんやさしーい」

潤「ちょ、ほら、仕事戻りますよー」

智「はーい」

話を終えると智くんと会議室を出てお互いの仕事場へ戻った。

和のことも心配だけど今は目の前の患者のことを優先しないといけない。

昼になったら和のところに行くんだ。それまではしっかり仕事に集中しよう。