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・白と黒の邂逅
ファーストキス事件から数日後のこと。
無事に病院を退院した私は通常の日常へと戻っていた。
一日のうちで星が最も輝く時間に、とあるビルの屋上に立つ私。
「ふぁ〜あ、つっかれたぁ…」
「お疲れ様です、お嬢。」
大きな欠伸をこぼしてそう呟くと、背後からは私のことを労う声が聞こえてくる。声の主は同居人の"さきっちゃん"こと
「それにしてもめちゃくちゃ月綺麗じゃない？」
「そうですね…今日は満月だと朝のニュースでやっていましたよ。」
「へぇ〜…」
ふと空を見上げるとでかでかと光り輝く満月が見えて、感嘆の声が漏れる。
「帰ろっか。」
「はい。」
なんだか前にもこんな感じのことあったなと思い出しながら、私たちは帰路に着いた。
「たっくもうここの館長はバカなの？この展示品たち全部盗品じゃんか！！」
ただひたすら文句を言って次々と飾られている美術品の前を通り過ぎていく私の名前は、立花A。かの有名な立花家の人間で、当主である
『弱きを助け強きをくじく』というのが基本理念の立花家における主な仕事は何かを守ること。依頼があればなんでも守るのが我々で、多くの依頼をこなしていくうちにいつの間にか"最強の用心棒集団"として有名になっていった。らしい。
そんな立花家の人間である私がなぜ、今こうして美術品を見ているのかというと…理由は簡単。とある品物を盗みに馳せ参じたのだ。
正確には盗まれたものを取り返しに来ただけだけど。
いやいやなんで用心棒が窃盗？となるのも無理はない。実をいうと立花家の裏の顔は知る人ぞ知る"何でも屋"で、依頼があれば盗みや破壊なんでもござれなアレなのである。まあ何でも屋といってもさすがになんでもやる訳では無い。"殺し"は絶対にしないのが掟。
裏用の仕事着は全身黒のスーツ。シャツもネクタイも全部真っ黒で、パッと見ただの怪しい人たちにしか見えない。
極めつけは変声機付きの面。個人を特定されないようにするためのもので、必ず被るようにと言い付けられているのだ。皆それぞれ好きなものを使っていて、私のお気に入りはこの黒狐の面だ。
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
