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「づめたッ」
蘭に湿布を貼ってもらうと、あまりの冷たさに身体が跳ねる。するとそれを見ていた園子が可笑しそうに笑う。さっきまではあんなに心配してくれていたのに、薄情だ。
「無理、しないでね？」
「うん。…って、そんなに心配しなくても大丈夫だよ、」
未だ私のことを心配そうに見る蘭に笑って返すけど、彼女はどうも私のことが信じられないらしい。そりゃまあこんなひっどい怪我を隠そうとしていたんだから無理もないか。
「すまないが、事情聴取をさせてもらっても？」
どうやって蘭を安心させようかと考えていると、先程までコナンを事情聴取していた中森警部に声をかけられる。そして私はこれまでに何が起こったのかなどを全て話し始めた。
事情聴取を終えて一息つくと警部と入れ替わりで園子が入ってくる。するとこれからディナーだそうで、みんなで一緒に行こうと言われた。
それに対し私は後から行くとだけ言い、園子がいなくなったのを見計らってスマホを手に取った。
「誰か、いる…？」
私は昼に仕掛けてから作動させたままの盗聴器を確認する。イヤホンを装着すれば誰かの足音が機械に近付いてきているのが分かった。
もしやと思った私は診察室を後にしてエレベーターへと急いだ。
これまで使っていたエレベーターとは別のエレベーターだったけれど、スカイデッキに行けるのであればこの際なんでも良い。私は目の前のそれに乗り込んで逸る気持ちを押さえながら流れてくる音声に集中する。
もう少しでスカイデッキ、というタイミングで聞こえてきた声に私は耳を疑った。
『新一…』
「蘭！？！？なんで！？！？」
突然すぎる出来事に驚きが隠せない私。しかしながら２人がそんな私に気付くはずも無く、蘭の言葉は止まらない。キッドは盗聴器の存在に気付いていてもおかしくはないけど、気にしていないのだろう。とにかく私は「早く着け…！」とエレベーターに念を送ることしか出来なかった。
『ねぇ新一…』
『よお蘭。今日はなかなか刺激的な一日だったな。』
何が刺激的な一日だコラ！！こちとら大怪我だわ！！物理的な刺激食らってんだぞコラ！！
という文句を必死に抑えこみながら聞こえてくる声に集中していれば、蘭の悲痛な声が聞こえてくる。
『わかった。』
『っそれじゃあ…』
『俺が一番欲しかったお宝を、オメーがくれたら警察に出頭してやるよ。』
『えっ…？でも私、何も持ってない…』
『しーっ、それはもちろん…』
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
