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動きを抑える物が無くなった飛行船はそのまま空に向かって船頭を上げていきほぼ垂直になったが、危険を察知した飛行船のシステムによって船はすぐに体の向きを元に戻した。
「く、くるし…」
「あっ」
落下の危険性も無くなり一息ついていると下から聞こえてきた声。私は若干の申し訳なさを感じ、笑いつつも「ごめん」と言い立ち上がった。
「ったく…でも、ありがとな、」
「良いってことよ」
ゆっくりと立ち上がるとコナンの携帯の着信音がその場に響いた。どうやら相手は服部くんのようで、コナンは彼に色々と指示を出している。
「ヒィン…」
電話をするコナンを横目にシャツをめくり腹部を確認すると、あいつに蹴られたところは酷い色になってしまっていて。私はあられもない声を出してしまった。
「オメー本当に大丈夫かよ…？」
「ん〜？」
「っておい！その色！！」
「うわ！乙女の腹見るとかハレンチ！！さいてー！」
「なっ！？」
電話を終えたコナンに腹部を見られてしまったがどうにか話を逸らすことに成功する。私の言葉に顔を真っ赤にしたコナンの姿が可笑しくて、遂に私は笑ってしまった。
「さて、戻りますか。」
「…あぁ。」
服を戻してそう呟き名探偵と一緒に船内へと戻っていく。
「それにしても…オメーあの時よく動けたな」
「ん？」
「気絶したかと思ったんだぞ、」と言ってこちらを心配そうに見やる彼に、私は笑って返す。
「まあ実際一瞬飛びそうになったんだけどね…ちいちゃな名探偵さんの私を呼ぶ声があまりにも煩くてさ、」
「…ンだよそれ」
私が揶揄う様に言うと、コナンは不貞腐れた様な表情になった。
「んふ、冗談だよ。…ありがとね、」
「…おう」
「コナンくん！？」
「えへへ…」
「それにAも！！」
「へへっ、」
重たい足取りで皆のいるであろう場所に向かうと、一番最初に私たちに気付いたのは蘭だった。
「ただいま。」
「っ…どうしたのその怪我！」
私たちのボロボロになった姿に驚いた蘭の声で、皆が一斉にこちらへ寄ってくる。
するとすぐに診察室に連れていかれることになった私たち。私は蹴られた痛みで思う様に動けず、蘭に肩を貸してもらった。
「いでででで！！！」
消毒液が傷口に沁みて、つい声を荒らげてしまう。出血はなかなかのものだったけれど私もコナンも傷口はそこまで大きくなくて、これが不幸中の幸いだな、なんて考えていた。
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
