距離 ページ24
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川「おぉ、めっちゃええやん」
『ほんまですか？！』
私が選んだ3着のトップスを順番に鏡の前で合わせながら、川西さんは微笑んだ。
同じデザインの物の、色違い。
川西さんは、白、黒、紺色のそれらをじっくりと、何回も見ている。
川「んー、悩むなぁ」
『全部お似合いですもんねぇ』
川「…Aちゃん、服屋の店員さんみたいやね笑」
『そうですか？笑』
川「全部お似合いですね、の感じが笑」
『だって、ほんまに全部似合ってはるんですもん笑』
白は爽やかで、黒は大人な雰囲気。紺は一番無難で面白味がないとも言えるけど、“長く着られそう”感は一位。
『うーん……』
川「めっちゃ悩んでるやん笑」
『だって、私の選択が今後の川西さんのファッションに影響を与えるのかと思うと…』
川「緊張してるん？笑」
『しますよそりゃ笑』
川「俺はこの三つ全部気に入ってるし、ほんまにAちゃんの好きな色選んでくれたら」
『私の好きな色で…ほんまにいいんですか…？』
川「ええよええよ」
その優しい笑みに、何度も心が救われたことを思い出す。
“川西さんとショッピングをしている”という信じ難い現実を、少しだけリアルに感じてきた。
川「Aちゃんは、何色が好き？」
『…黒、が、好きです』
川「おぉ、黒か。よし！じゃあ買ってくるわ」
店の外で待っとって、という言葉に、素直に従う。
あの服を着た川西さんを見たら、また何人もの人が かっこいい、って思ってしまうんだろうな。
自分で選んでおきながら、その未来を想像して少し嫌になる。
川「Aちゃん、お待たせ」
片手に紙袋を提げてニコニコしている川西さんを見る。
『え、』
川「…どう、かな。そのまま着ていきますって言って、出てきたんやけど」
黒のトップスを身にまとった川西さんは、今までに見たどの時よりも色っぽく、大人で、魅力的だった。
『…めちゃくちゃ、似合ってます』
川「良かった笑」
脳内をさまざまな言葉が駆け巡り、どれを言おうか迷ったけれど、結局、似合ってます、としか言えなかった。
でも、それで良い。
その距離感が、私ぐらいにはちょうどいい。
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ぴの - お返事ありがとうございます！遅くなってしまって申し訳ないです😢えぇほんとですか嬉しいです(T-T)期待しています笑続編も嬉しかったです😢♡これからも更新楽しみにしています☺️頑張ってください！ (2022年2月18日 23時) (
レス) id: 07f35b63aa (このIDを非表示/違反報告)
哀(プロフ) - ぴのさん» 温かいお言葉をありがとうございます( _ _ )！結末についてはお話できませんが、これからも変わらず読み続けていただけると嬉しいです🤍くるまさんメインの作品についても考えてみようとおもいます。今後ともよろしくお願いいたします！ (2022年1月22日 2時) (レス) id: c39e85b81e (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - (続き)いつかくるまくんメインの作品も見てみたいです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください。 (2022年1月15日 0時) (レス) id: 07f35b63aa (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 初めまして。いつも楽しんで拝見しています。作中の芸人さんで特別応援してる方はいなかったのですが、主様が書かれるくるまくんが素敵すぎて令ロのことが好きになりました笑。名前の出順的にくるまくんは報われないのかななんて思い少し悲しいです(TT)笑 (2022年1月15日 0時) (レス) id: 07f35b63aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀 | 作成日時：2021年7月23日 16時
