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と、鬼退治へ行くのは良いとして、まずはここからどう抜け出せばいいのかってことだ。
「Aどうした？ お前のために用意させた食事だたらふく食えよ」
「はい、ありがとうございます」
ええええ、食事は有難く頂きますよ。
あらこの料理美味しい、なんて言う料理だろう。
お母さんが作る料理は基本野菜中心だから、ここにあるようなお肉や魚料理なんて食べたことすらない。
食べさせてあげたいなー。
「上手いか？」
もぐもぐと舌鼓を打って、あまりの美味しさにほわんとしていたら翔太様が甘い笑顔を浮かべてこちらを見ている。
ふう、ここに来てから顔面の破壊力が凄い殿方が多くて困る。
「……こんな豪華なもの食べたことありません」
「そうか。ならもっと食え！」
嬉しそに笑って、もっと持ってこいなんて。
この人自分勝手だけど、きっと悪い人ではないんだろうな。
だけど翔太様ごめんなさい。
私は鬼退治に行くと決めたんです！！
.
ほんとにたらふくご飯を食べたせいで今すぐ着物の帯を解きたい。けれど、隣には佐久間様がゴロゴロしているので、そんことできないけど。
「あの、」
「にゃあにー？」
「ここからどうやって出ればいいと思う？」
あなたが提案したんですよね？鬼退治。
なのにダラダラしながら、私のために用意された本なんて読んでるなんて。
ほんとこの人誰？
「それなら佐久間さんが身代わりになってあげるでやんす！」
「は？」
「ﾝだからー、桃姫ちゃんが此処から離れられるまでの時間は稼いであげるってこと！」
佐久間様の作戦はこうだ。
ここから私を城壁の外へ出してくれて、その後は南に向かえと。
追手を出されないように、佐久間様はここへ残って私のフリをして部屋に立てこもってくれるそう。
でもそれじゃあ佐久間様が危険なのでは？
「なんでそうまでして協力してくれるんですか？」
善は急げとどこからか持ってきた男性用の着物に着替えるように指示される。
男装した方がバレにくいし、女が一人で居ると危険だからだって。
「うふふ、佐久間はね可愛い子の味方だからね！」
片目を閉じて笑う姿にドキンと胸が鳴った。
なんだろう、この感覚は。
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ゆきんこ(プロフ) - 佐久間推しさん» コメントありがとうございます！一気に読んでもらえて光栄です。続きもそろそろ終盤ですのでどうぞ楽しんでください(^^) (2020年11月22日 23時) (
レス) id: 0a7632b1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 佐久間推しさん» コメントありがとうございます！一気に読んでもらえて光栄です。続きもそろそろ終盤ですのでどうぞ楽しんでください(^^) (2020年11月22日 23時) (レス) id: 0a7632b1c0 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間推し - お話が面白くて一気に読み進めてしまいました〜！！続きも楽しみです！ (2020年11月21日 8時) (レス) id: b5372a6ba4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - しーさん» ありがとうございます！！お話書かれてるんですね！？よし見に行かねば！！ いえいえ彼への愛があれば素晴らしい作品のはずです！一緒に楽しんで書きましょうね(^^) (2020年11月4日 9時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - しーさん» 鬼佐久間さんに是非惚れてください（笑）食べられて良いなんて言っちゃったら、今夜辺りに来ますよ？（笑）まだドキドキシーンがあると思いますが楽しんでほしいです！ありがとうございました！ (2020年11月4日 9時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月24日 1時
