story.5 ページ8
Aside
次に目が覚めたら、白い天井が目に入った
A「え……?」
……??
ここは…どこなの?
あれ?私なんで、ここにいるの?
ゆっくりと起き上がると全身に激痛が走る
A「痛ッ……!」
私は反射的に腕を抑える
両腕、足には包帯が巻いてあり、頭にはガーゼにテープが貼られていた
私、何をしていたんだっけ?
何も思い出せない
頭がズキッと痛む
今度は頭を抑える
思い出そうとすると頭の傷みが邪魔してそれを阻むのだ
分かるのは自分の名前と自分は妖怪なのだという情報だけ
自分が何者なのかどこに住んでいたのかは、何一つ思い出せない
なんだろ…すごく怖い……
不安よりもとりあえずここから出ようと思い、そこはカーテンに仕切られていたので
窓からこっそり抜け出して、外に出た
覚えのない怪我がまたも痛む
浮こうとしたら力が入らなくてそのまま下に落ちていく
ヤバイ……、頭打つ…
危機感はなく、ただ他人事のようにそう思う
ある程度の痛みは覚悟し、私は目をつぶってしまう
_______________ドサッ
けど、いつまで経っても痛みがない
それよりも後ろ太ももと背中に圧迫感がある
ゆっくりと目を開けると、初めて見る人(多分妖怪)が、
誰もが憧れるだろうシチュエーションの一つ、お姫様抱っこを私にしていた
ものすごい強い妖気…
あまりの妖気の強さに肌がピリピリして痛い
こんな妖怪今まで会った…?ことないわね……
これほどの妖怪がいるなんて…世界は広いわね
その妖怪は美形の金髪に、赤い服を着こなしていて、なんというかすごいかっこいい
目が合うと思わず顔が熱くなる
エンマ「心配したぞ、A。
とりあえず無事だな。お前ほどの奴が…その怪我はどうしたんだ?」
その妖怪は私を見るなり眉を下げて笑う
私を知ってるの?
誰…あなたは誰なの?
_______________ズキリッ
A「……ッ!」
エンマ「A…!?」
また頭が痛む
さっきの頭痛と同じだ
怪我のせいではなく、頭の中から何かを思い出させようとしてるような、そんな痛み
何…?私は何かを忘れているの?
A「誰…?貴方は誰なの?」
頭を抑えながら、私はそう言う
エンマ「はッ……?」
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桜柚季(プロフ) - killerハリケーンさん» 全然そんなことないですよ!そうだったんですね。 (2019年7月31日 14時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 桜柚季さん» 返事が遅くなりました。シャドウサイドのDVD欲しくて探しているんだけど、全然見つからなくて(--;) (2019年7月28日 18時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季 - killerハリケーンさん» 賛成です!そうしましょう! (2019年7月28日 12時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - あ!ここではなくボードに書きませんか?私のプロフのところに押してもらって、ボードって書いてあるのでそこで話し合いませんか? (2019年7月28日 10時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 桜柚季さん» ですよね。 (2019年7月28日 10時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜柚季 | 作成日時:2019年4月9日 22時