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好きはLikeとLoveがあって。 ページ17

Aside



『あぁ、もう暗いし!!!』



最近はダイエットの一環として寮まで歩くことにしていた。



今さっき終わらせた補習プリントを出して外に出ればもう真っ暗だ。



『今何時よ。』



なんて思って腕時計を見れば、9時過ぎ。流石に鏡の間から帰ればよかったか。




空を見上げれば、明るさの違う二つの星。




『ジェイド先輩の目の色みたい………』




手を伸ばしてみても届かない。そりゃそうだ。




『寮に戻ったらとりあえずお風呂で、顔パックして………』




なんて考えていたら、



ヴ「あら?A??」



と後ろから声をかけられる。



『あっ!ヴィル先輩!!久しぶりです!』



そういって犬のようにヴィル先輩の方へ行けばジロジロ見られる。



『え、どうしましたか?』



なんかまた私やったか?なんて冷や汗をかいていたら、




ヴ「メイクもしっかり塗りなおしてて、髪の綺麗に整ってる。……アンタ最近努力しているのね。」



そういってニコッと微笑まれる。頭を撫でないのは髪型を崩さないためだろう。



『ヴィル先輩も綺麗ですよ。』



と一緒に帰りながら言えば、



ヴ「内心自分の方が可愛いとか思ってるんでしょ?」



と歩きながら横目で言われる。




『まぁ、私が世界一可愛い女の子なんで、ヴィル先輩は世界一綺麗な男の人ってことで。』



これで一件落着じゃないですか?といえば、野暮ったい貴女を変えたのはアタシよ、なんて




ヴ「まぁ、自分の美しさに自信を持てるほど努力したのね。」



『いや、しなくても私は可愛かったですよ??』




そういったらほっぺたをつねられる。普通に痛い。




ヴ「ま、Aのそういうところ、割と好きよ。」



暗くて光があまり入ってないのにヴィル先輩は輝いて見える。



私もこの人のようになったらジェイド先輩も振り向いてくれるのかな



なんて思っても、無理だと悟る。




『私もヴィル先輩のこと本気で好きですよ。』




なんて、Likeの意味で言い放った言葉を




ジ「………………………っ!」




好きな人(ジェイド先輩)が聞いていたなんて、知らなかった。





それが大変なことになるってわからなかったんだ。

陸上の邂逅__→←赤点常習者



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- え、好き…。神作品… (2023年1月7日 2時) (レス) @page47 id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
雨多 - あー!!!失礼いたしました!!漢字間違って2回とも同じようなコメントをしてしまいました!!すみません!! (2020年8月3日 8時) (レス) id: e50f7477b6 (このIDを非表示/違反報告)
雨多 - 農場GOGOって…何そのTシャツほしい…通販で売ってるかな?← (2020年8月3日 8時) (レス) id: e50f7477b6 (このIDを非表示/違反報告)
雨多 - 農業GOGOって…何そのTシャツほしい…通販で売ってるかな?← (2020年8月3日 8時) (レス) id: e50f7477b6 (このIDを非表示/違反報告)
よる - はわぁ!!オチが素晴らしいですね!!素直になれないのに心がキュウってしてムズムズしました!こう、くすぐったいんですよ(伝われ)読みやすくて面白かったです!素晴らしい作品を作っていただきありがとうございました!! (2020年7月28日 1時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たこきんぐ | 作成日時:2020年6月1日 21時

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