お兄ちゃんなんてだいきらい！

看病 ページ8

96「ねぇ…A姉、さかたんは大丈夫なん？」

いぶそう「大丈夫？」

年下3人が心配そうに私の顔を覗き込んでくる。

『あはは…インフルエンザかもしれないから、いまはそらにいに任せよう？3人も、伝染らないように、ちゃんと手洗いうがい、するんだよ？』

3人「はーい。」

素直な返事がかえってくる。んー、可愛い。

彼方「ただいま。」

坂田「ただ…いま。」

なんやかんや話してたら、そらにいとさかにいが帰ってきた。

3人「さかにい！大丈夫！？」

坂田「うぅ…ちょっと、頭痛い…」

しんどそうにさかにいが言って、キッチンの椅子に座り込んでしまった。

『1階の和室、お布団敷いといたよ。立てる？』

さかにいが心配だし、10月初めとはいえ受験生の志麻お兄ちゃんに伝染ったら大変だし…。

坂田「ん…だいじょう、ぶ…。」

よろよろと和室に向かうさかにい。心配だな…。

彼方「坂田、ちゃんと寝て休んどけよ。…インフルじゃあないらしいけど。」

『そっか…。どうしよ、看病した方がいいよね…。』

でも、学校休むにはそれなりの理由がいるしな…

彼方「明日は会議とかないから、俺が見とくよ。」

『え、でも…もうすぐでそらにい、ライブでしょ？夏も体調崩したんだから、無理しない方が…』

そう、そらにいは歌い手のそらる…11月にライブを控えている。

彼方「大丈夫だろ、さすがにそこまでヤワじゃない。」

でも…と反論しようとしたが、そらにいに断られる。うぅ…

『じゃ、とりあえずお粥とか作っとくね。くろ、いぶ、そう、和室にはあんまり近づいちゃダメだよ？あと、大きな声も出したらだめ！』

3人「はーい(小声)」

ふふ。可愛いなぁ、小声で返事してるよ。

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ラッキー歌い手

志麻さん

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