お兄ちゃんなんてだいきらい！

人気者 ページ17

美沙希「おはよーう」

クラスメイト「あ、美沙希おはよー！」

私たちが教室に入ると、美沙希ちゃんの挨拶にみんながこたえる。さすが人気者だな〜、と思っていると…

クラスメイト「…ねぇ、幸宮さん。今日、折原先輩と登校してたよね？」

あまり話さない、クラスメイトの子が話しかけてきてくれた。

『う、うん。坂田くんに頼まれたらしくて。』

クラスメイト「…あっそ。あなた、坂田先輩って彼氏がいるんだから、折原先輩には手、出さないでしょうね？」

『え？う、うん。浮気なんてしないよ？』

たぶんこの子は、センラにいのことが好きなんだろうな…いやぁ、モテるねぇ…。

その後も、何故かチラチラと不快な視線が向けられる。うわぁ、気まずい…。


昼休憩。
私は昨日と同じく、本を読んでいたのだが。

クラスメイト「…」

…めっちゃ見てきますやん！なんで！？え！？

田中「幸宮、また昨日の…」

えっっまたセンラにいですか！？

センラ「あっ、Aちゃん！ほんとごめんなんやけど、坂田から帰りも頼むって言われとってな？Aちゃんが帰るのって何時くらいか教えて欲しいんやけど…」

『え！？そんな、いいよ…』

センラ「いやいや、俺がちゃんと送らんと、坂田に怒られるんよ〜。やから、教えて欲しいんや！」

『う…え、えっと…5時半くらい、かな。』

センラにいはテニス部に入ってて、時間は決まってないんだけど…

センラ「そっか！俺も、今日はそんくらいやわ！じゃ、5時半に校門前におってな！」

にこにこと手を振って教室に帰っていくセンラにい。

私は後ろからの殺意100ぱーの視線に冷や汗をかきつつ、とりあえずはまた読書に戻るのであった…

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ラッキー歌い手

志麻さん

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