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竈門さんは家の中に入る前に、今まで担いでいた木箱を男の子達の傍に置いた。
私はそれ(・・)の気配を間近で感じ、ふとある事に気付いたが、言うのを止める。




「もしめの時のためにこの箱を置いていく。何かあっても二人を守ってくれるから」




それだけ言い残すと竈門さんは立ち上がり、迷うことなく家の中へ足を踏み入れたので、私と我妻さんも後に続くように家に入ったのだが、我妻さんはプルプルと情けないくらいに震えている。




「炭治郎。なぁ、炭治郎、Aちゃん。守ってくれるよな?俺を。守ってくれるよな?」


「……善逸、ちょっと申し訳ないが、前の戦いで俺は肋と脚が折れてる。まだ完治してない。だから、」


「えええーーッ何折ってんだよ骨!折るんじゃないよ骨!折れてる炭治郎じゃ俺を守りきれないぜしししし死んでしまうぞ!」




折れてる炭治郎って、竈門さん名指しか。




「ヒャッ、どうすんだどうすんだ死ぬよこれ。死ぬ死ぬ死ぬ死ぬヒィーッ!骨折してるなんて酷いあんまりだぞ!死んだよ俺!!九分九厘死んだ」


『我妻さん、我妻さんはきっと大丈夫です。だから今は静かに落ち着、』


「Aちゃんはほんっとに優しいね!!でも気休めはやめてェーッ!!」


『え、ええ……』




じゃあどうしろと言うんだ、と思いながら私は善逸さんを収める為にどうどうとさせていた手を下ろす。

本当に大丈夫なんだけどなぁ、善逸さん。
彼の雰囲気は弱者には無いものだし、何より最終選別を生き抜いたって事が、最初に主張される強さだろう。

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そあ Free sky - 私は現実で愛されていないからですかね?愛されている夢主を見て泣いてしまいました。頑張ってください! (2019年10月6日 21時) (レス) id: 4b25111a5e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃 - 富岡…?恐らく冨岡では…?偉そうにすみません… (2019年10月3日 23時) (レス) id: 7c2b7aa7df (このIDを非表示/違反報告)
まっち - 続編おめでとうございます!本当に面白いと思いました。これからも頑張ってください!応援してます。 (2019年9月22日 22時) (レス) id: d74e1015ce (このIDを非表示/違反報告)
銀炉(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございます!7話がなくて話が抜けてますよ!更新楽しみに待ってます! (2019年9月22日 13時) (レス) id: c268784eb7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください! (2019年9月21日 23時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:-naki- | 作成日時:2019年9月21日 23時

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