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「では行きます。お世話になりました」




竈門さんの言葉に、我妻さんの隣で深く頭を下げる。各々の怪我も完治した今日、私達はやっと任務に出る事になった。


流石に任務地は違うでしょ、と導から話を聞いた時に思ったのだが、どうやら次の任務も四人で迎えとのことらしい。

その旨を伝えた時我妻さんといったら、泣いて喜んでたからね。何がそんなに嬉しいのか分からないけどさ。




「では切り火を……」




カッカッ、と音を立てて私達を送り出してくれる屋敷の主人ひささんに、何すんだババア!!と嘴平さんが飛びかかろうとして竈門さんが押さえる。




「馬鹿じゃないの!?“切り火”だよ、お清めしてくれてんの!!危険な仕事に行くから!!」




我妻さんの説明に、切り火を生で見たこと無かった私は密かに賢くなれた。




「どのような時でも誇り高く生きて下さいませ。ご武運を……」




前世の祖母の様な優しい風貌を持ったひささんに、最後に深々と一礼をしてから、嘴平さんの後ろを駆け足で着いていく。

出る前に竈門さんの鎹鴉から急かされまくったので、任務地までの移動は走りとなるだろう。体力に自信が無いわけじゃないが、皆男子だしなぁ。置いてかれるかもなぁ。


そんなことを考える私の目の前の嘴平さんは、先程のひささんの言葉に首を捻らせた。




「誇り高く?ご武運?どういう意味だ?」


「そうだな、改めて聞かれると難しいな…誇り高く……」




さてなんと返すんだろうと少しだけ待つと、竈門さんは口を開く。




「自分の立場をきちんと理解して、その立場であることが恥ずかしくないように正しく振る舞うこと、かな。それからお婆さんは俺たちの無事を祈ってくれてるんだよ」

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そあ Free sky - 私は現実で愛されていないからですかね?愛されている夢主を見て泣いてしまいました。頑張ってください! (2019年10月6日 21時) (レス) id: 4b25111a5e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃 - 富岡…?恐らく冨岡では…?偉そうにすみません… (2019年10月3日 23時) (レス) id: 7c2b7aa7df (このIDを非表示/違反報告)
まっち - 続編おめでとうございます!本当に面白いと思いました。これからも頑張ってください!応援してます。 (2019年9月22日 22時) (レス) id: d74e1015ce (このIDを非表示/違反報告)
銀炉(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございます!7話がなくて話が抜けてますよ!更新楽しみに待ってます! (2019年9月22日 13時) (レス) id: c268784eb7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください! (2019年9月21日 23時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:-naki- | 作成日時:2019年9月21日 23時

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