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意地でも箱を手放そうとしない我妻さんと、ちょいちょい邪魔をする私に痺れを切らしたのか「刀を抜いて戦え、この弱味噌が!!」と猪さんは叫ぶ。

私は先程まで叩かれて切れた口端を乱雑に拭い、げほっ、と咳をした。




そして、箱の持ち主がやってくる。




「炭治郎……俺、守ったよ……」


『……ごほっ』


「お前が……これ、命より大切なものだって…言ってたから……」




私は上半身だけ起き上がらせ、竈門くんと目を合わせる。竈門くんは静かな怒りを秘めながら、未だに我妻くんを蹴る猪さんに向かった。




「やめろ!!お前は鬼殺隊員じゃないのか!!」





猪くんが私にしていたよりも重い拳を腹部に沈めた竈門くんに、ぎょっとする我妻さん。

……あれ多分、骨、逝ったな。




「なぜ善逸とAが刀を抜かないかわからないか?隊員同士での徒に刀を抜くのは御法度だからだ!!」




それに、と付け加える竈門さん。




「女の子であるAの顔に傷まで作って、痕が残ったらどうするつもりだ!?」


『……竈門さん、わたしのことはいいです』


「いや駄目だ!!」




いやいやいや本当にいいんだよお兄さん。
鬼殺隊に入った以上、大なり小なり怪我はつきものだし。

確かに今回の怪我は予想外だったけど、鬼を庇ったのは私達だから文句は言えない。でも明らかに殴りすぎだよね猪さん。




「二人を一方的に痛めつけていて楽しいのか?卑劣、極まりない!!」

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そあ Free sky - 私は現実で愛されていないからですかね?愛されている夢主を見て泣いてしまいました。頑張ってください! (2019年10月6日 21時) (レス) id: 4b25111a5e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃 - 富岡…?恐らく冨岡では…?偉そうにすみません… (2019年10月3日 23時) (レス) id: 7c2b7aa7df (このIDを非表示/違反報告)
まっち - 続編おめでとうございます!本当に面白いと思いました。これからも頑張ってください!応援してます。 (2019年9月22日 22時) (レス) id: d74e1015ce (このIDを非表示/違反報告)
銀炉(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございます!7話がなくて話が抜けてますよ!更新楽しみに待ってます! (2019年9月22日 13時) (レス) id: c268784eb7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください! (2019年9月21日 23時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:-naki- | 作成日時:2019年9月21日 23時

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