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どちらも大切 ページ30

『そんな・・・』


私が鬼になったのは、無惨様に初めて会った日じゃない。もっと前からだったんだ。


私が鬼となっても、柱の人たちや義勇さんは、私を斬らないでくれたんだ。


『・・・どうすればいいの、私』


まだ思い出せないけど、彼らは私の大切な人たちだった。


・・・でも。


記憶をなくした後、無惨様と過ごした時間や、十二鬼月のみんなのことも、『今の私』にとっては大切だ。


義「・・・A?」

『わっ!びっくりした・・・どうしたんですか?』


私は手帳を隠すように、義勇さんの方を振り向いた。


義「急な話だが、明日から長期任務に行くことになった。戻ってきたばかりで悪いが、家のことは頼む」

『わかりました!任せてください!』


私がそう言うと、義勇さんは私に近づき、優しく抱きしめてきた。


義「ありがとう、A」

『・・・は、はい・・・』


これ、無惨様もしてくれた。
その度に懐かしいと感じたのは、きっと、義勇さんがしてくれからだ。






『記憶をなくす前の』夫と仲間を守るか。


『記憶をなくした後の』夫の指示を聞くか。






Aは、どちらを選択するのだろう。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 鬼化   
作品ジャンル:アニメ
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- マジで泣ける(´;ω;`)ウゥゥ (2021年8月7日 13時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
北極星 - ごめんなさい!2度目の感想です。私、義勇さん推しなので、もう、最後泣きました。ありがとうございます!これから続編をゆっくり読ませてもらいます! (2021年8月4日 15時) (レス) id: ce56cf178c (このIDを非表示/違反報告)
北極星 - 今まで読んだ小説の中で一番感動しました。 (2021年8月4日 15時) (レス) id: ce56cf178c (このIDを非表示/違反報告)
アルイ(プロフ) - 占ツクの小説で泣いた作品はこれが初めてです。このお話を書いてくれたことに心から感謝します(*T^T) (2020年11月1日 1時) (レス) id: 5747014bbe (このIDを非表示/違反報告)
きめつ大好き - ラスト泣きすぎて 目と鼻が真っ赤になりました 切ない、、来世も二人幸せになれますように。 (2020年10月10日 20時) (レス) id: c83c3938f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちご | 作成日時:2020年2月13日 20時

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