帰宅した夫に刀を向けられた。【冨岡義勇】

好物 ページ16

義｢･･･Aの好物だろう？｣

『絶対誰かと間違ってます』

義｢では、これか？｣

『桜餅も違います』

義｢これ｣

『さつまいものみそ汁は、燃えてる人』

義｢これ｣

『だぁぁーー！！どんだけ出すの！？ことごとくはずしてくるし！それも鮭大根！義勇さんの好物ですよね！』


･･･と、義勇さんは、次々に柱たちの好物を出してくる。彼は妻の好物を忘れてしまったのでしょうか。


私が頭を抱えていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。


煉｢む！俺は燃えてないぞ？｣

『え？』


今、燃えてる人(燃えてない)の声が･･･。


不｢おはぎは俺の好物だァ！｣

甘｢Aちゃんも一緒に、桜餅食べましょ！｣

し｢いやいや、生姜の佃煮を｣

宇｢派手にふぐ刺しだろ！｣

時｢ふろふき大根が1番｣

悲｢炊き込みご飯が･･･｣

伊｢とろろ昆布が1番美味しい。汁物に入れた時のトロッとした感じが良いんだ。そもそもとろろ昆布とは･･･｣ﾈﾁﾈﾁ

『まさか･･･』


騒がしい一室に入ると、そこには宴会を開いている柱たちがいた。部屋の中は、めちゃくちゃに散らかっている。


『いや、ツッコミどころ満載なんだけど』

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