エースの妹はエースなわけで。3

96話!! ページ22

｢侑さん探してきます！｣



｢え？あ、うんいってら｣



会場をパタパタと駆け回り侑さんを探すけどなかなか見つからない。と思ってたら誰かとぶつかった。ごめん前見てなかった！！！！



｢お、彩羽ちゃんやん｣



この関西弁は侑さんか…！！！！！！？？？？？



｢…アレ？髪の毛の色が違う侑さんだ｣



｢ブフッ｣



目の前にいる侑さんもどきが吹いた。



｢…あ、宮治さんの方か…！！｣



あれだよな、宮ツインズ、



｢気づくの遅｣



余程ツボだったのか、笑いすぎて出た涙を拭いながらツムから話聞いてんで、と言われた。え？何言われたの？え？



｢ち、ちなみになんとお話されてたんでしょうか…？｣



｢俺の期待を裏切ったクソアマって言ってた｣



｢ﾋｪｯｯｯｯ｣



｢何勝手なこと言ってんねんサム｣



うわあまた後ろから関西弁…！！



｢あ今度は本物の侑さん｣



じゃ、俺飯食ってくるわ、と去っていった宮治さん。
…嵐…？(？)



｢…私の事クソアマって言ってたんですね…｣



｢ちゃ、ちゃうやん！！あれは前の話であって！！｣



｢まあそんなことはいいんですよ。さっきの試合、ありがとうございました｣


侑さんは照れくさそうに頬を掻きながら｢別にあんな試合見たくないって思ったから言っただけや｣と言った。



｢多分私の中で侑さんってトラウマなんですよ｣



｢やからすまんて！！｣



ぐわッ！と効果音が着きそうなくらいな勢いで謝ってくる侑さんに｢とりあえず聞いてください｣と言って話を続ける。



｢そのトラウマだった人が今日ああやって励ましてくれて、なんかスッキリして周りの騒音が全部聞こえなくなって。
…過去の事完全にふっ切れたと思うんです｣



本当にありがとうございました、と言うと驚いた顔をした。



｢感謝は言葉だけじゃなくて態度でも表して貰わんとな？｣



そしてジリジリと近づいてくる侑さん。デジャブかよ…

またドタバタと駆け回ってると、真正面に知らない人がいて急ブレーキをかけました。追っかけてた侑さんはぶへって私にぶつかったよ。



確かこの人稲荷崎の主将の北さん？だよね？



｢侑｣



｢ヒェッッッ｣



｢他校の女子追っかけ回して何しとるん？｣



｢｣



す、すげえ圧力…！真顔の圧力パネェ…！ユキ先輩を思い出すよ……、
そして北さんは｢迷惑かけたな｣と言って侑さんをズルズル引き摺って居なくなりました






(文字数足りないので質問コーナーは次回に…！)

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