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『 先週末、居酒屋いったのは覚えてますよね？ 』
「 …うん 」
でもそれは友達の夏乃とで、
目の前でジンジャーエールをすする彼、小瀧くんとは全く関係の無い話。
『 ちょうど僕も、いたんすよ。
まあ、Aさんが店を出た時に入ったんすけどね 』
「 そ、そうなの 」
まさかすれ違っただけの一目惚れ？
...なんて思ったけど、小瀧くんが惚れた理由はしっかりあって。
『 Aさんがすんごい酔ってて、』
「 ...あ、そうだ 」
確か、夏乃が彼氏に呼び出され途中で帰り、
わたしはもう一杯、いや二杯かな？飲んでから店を出た。
店を出る時、わたしの優れない顔色に、聞き慣れない関西弁と、凛々しい顔が印象的な元気な好青年が声をかけてきて。
「 ああ、ああ〜…！ 」
『 ははっ、変な顔っすね 』
先輩に向かってそんなこと言う？なんてツッコミを挟む暇なく、彼が「ほんで」と続けた。
『 Aさんすごい酔ってて、助けようと思って声掛けたらむちゃくちゃタイプで♡ 』
「 ...あ、そう 」
『 そうっす 』
彼の謎の余裕っぷりに少々イラッとくる。
やっぱり年下は苦手だ。
『 Aさん家までお送りして... 』
彼は少しずつ思い出すわけでもなく、あの日のことを鮮明に覚えてるのか、
淡々と話していくから、わたしはだんだん恥ずかしくなってきた。
『 …その途中でAさん寝てもうたから、僕、部屋の前まで運んだんやけど、 』
なんか嫌な予感がする。
小瀧くんのその間抜けな照れ顔に嫌な予感がする。
『 ほんなら、Aさんからですよ？
Aさんが僕をお誘いしてきて… 』
「 は？ 」
わたしが「どういうこと？」と聞いても、彼は口を止まらせることなく、
だんだん夜を思い出したかのように、笑顔(ニヤケ顔)になって、
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『 …そのままノリで、やってしまいました…！ 』
なんて大きな声で言うもんだから、わたしは恥ずかしくてしかなかった。
初対面の男と、しかも後輩と、一夜を共にしたなんてとんでもないことだ。
それに相手に好かれてしまうなんて、ひどくやらかした。
『 …そこでひとつ、お願いがあるんやけど 』
「 な、なによ 」
その笑顔はなんだか爆弾発言が飛び出してきそうで、怖い。
ニコッと笑ったと思えば「Aさん」と改まって。
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『 僕と付き合ってくれませんか 』
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りぃな - この作品、めっちゃ好きです。小瀧くんの一人称がおれになるときが…何て言うか、やばいです (2020年10月24日 22時) (
レス) id: 6d972d4f2d (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - えむさん» ありがとうございます〜！！遅くなってしまってすみません！ (2019年1月22日 23時) (レス) id: dbd2bbadc1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - なんか、花男っぽいですね！たのしいです (2018年9月7日 20時) (レス) id: 3391b849bb (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - ミルキァさん» ありがとうございます〜！！アンチがいるんですけどそう言ってくださる方がいるだけで嬉しいです！(；；)ありがとうございました！！ (2018年8月27日 19時) (レス) id: 6fd2095d8d (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - (さら)さん» ありがとうございます！続きは書く予定はありません(；；) (2018年8月27日 19時) (レス) id: 6fd2095d8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓花
| 作成日時：2018年6月10日 23時
