Please tell me**24 ページ26
*
「お父さん大丈夫かな?」
冬花ちゃんが業が自室に戻った後に言った声が妙に大きく聞こえた。
僕達には思い当たる伏があるんだ。
Aの事だと分かってる。
「私見てくる」
「待て冬花」
「なんで?お兄ちゃん」
「いいから」
と言い合う二人の声。
夏希くんは分かってるんだね。
でも冬花ちゃんは知らない。
自分のお母さんの事は何も。
「なんでよ、お兄ちゃん」
「いいから行くな」
「様子見に行くくらいいいじゃん!だって最近のお父さんなにか変なんだよ!?お兄ちゃんも気付いてるでしょ!?」
と終いには口論になる二人を杉野夫妻が止めに入る。
確かに元気が全然ない。
僕も最初驚いたくらいだ。
「お父さんが悩んでることって何!?お母さんの事!?お母さん私達の事捨てたんでしょ!?だったらもういいじゃん!」
と夏希くんに言う冬花ちゃん。
すると普段は大人しい夏希くんが杉野を振り払って冬花ちゃんの頬を引っ叩いた。
「夏希くん…少しやりすぎだよ……?」
とあかりが夏希くんに言うも夏希くんは聞く耳を持たなかった。
「謝れよ。お母さんの事何も知らないくせにそんなこと言うなよ!お母さんに謝れよ!」
「なんでよ!何も教えてくれないのはそっちじゃない!」
と涙目で訴える冬花ちゃんは確かに正論で何も言えない夏希くん。
その時、
「お前らいい加減にしろ」
怒ってる業の声が聞こえた。
Please tell me**25→←Please tell me**23
177人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「赤羽業」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木戸藍楽(プロフ) - 結衣さん» そうでしたか!大丈夫です!!わざわざありがとうございました! (2015年12月19日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 木戸藍楽さん» こちらの手違いでした…汗 すみません!! (2015年12月19日 21時) (レス) id: 5d8cb54828 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 結衣さん» ありがとうございます!!A……ですか?もしかすると目次ページの上にあるお名前にAとされてませんか?違ったならどこからAになってるのかお教えください… (2015年12月19日 13時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - めっちゃいい話ですネ!!あと、名前がずっとAになってるんですけど、どうしてでしょうか… (2015年12月19日 7時) (レス) id: 5d8cb54828 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 蒼浬さん» 44話は私も辛かったです(笑) 業くんの脆い面を上手く表現出来ているのか不安です……ありがとうございます!頑張ります!!ただ業くんが可哀想に思えてきてなかなか更新する勇気がないんです…(笑) (2015年12月15日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年11月27日 23時