Please tell me**14 ページ16
冬花の誕生日がAの命日なんて…
なんて残酷だ。
喜んでいいのか悪いのか。
いつも複雑だ。
アルバムのある本棚を見る。
『カルくん！いっぱい写真撮って思い出作ろうね！』
「ッ…！」
本棚の前に一瞬Aが見えた気がした。
けど気のせいだ。
「疲れてるのかな、俺……」
なんて呟きながらベッドに腰かける。
この部屋の物を全て捨てたいのに捨てたくない。
Aが生きてたら、やり直しが効くのに。
なんて今更遅い。
「さて、そろそろ飯作るか」
と言って立ち上がる。
一緒に寝て、一緒にご飯作って、一緒にご飯食べて。時には風呂だって一緒に入ったこともある。
一緒に居れた時間は凄く大切で、幸せだった。
なのに何も言わず突然、俺の前から居なくなった。
ふら〜とどっか行ってしまうのはいつもの事だから、また戻ってくるだろうと思いたかった。
でもそれは無理だ。
もう二度と戻ってきてくれない。
俺も何度も死のうと思った。
けどそれは出来なかった。
俺まで居なくなったらこいつらは一体誰に育てられて、誰から愛情を貰えるんだ。
親の愛情は他の誰にも敵わない。
「お父さんのハンバーグ！！」
「冬花はホントに父さんのハンバーグ好きだよな」
とキラキラした目で俺の手元を見る冬花と、呆れた顔で冬花を見る夏希。
こいつらの笑顔を守れるのは俺しか居ない。
こいつらを守るのは俺しか居ないんだ。
もう大切な存在を失いたくない。
「まぁ父さんのハンバーグはお前たちのお母さんに教えてもらったからね」
と言ってハンバーグをひっくり返した。
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木戸藍楽(プロフ) - 結衣さん» そうでしたか！大丈夫です！！わざわざありがとうございました！ (2015年12月19日 23時) (
レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 木戸藍楽さん» こちらの手違いでした…汗 すみません!! (2015年12月19日 21時) (レス) id: 5d8cb54828 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 結衣さん» ありがとうございます！！Ａ……ですか？もしかすると目次ページの上にあるお名前にＡとされてませんか？違ったならどこからＡになってるのかお教えください… (2015年12月19日 13時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - めっちゃいい話ですネ!!あと、名前がずっとAになってるんですけど、どうしてでしょうか… (2015年12月19日 7時) (レス) id: 5d8cb54828 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 蒼浬さん» 44話は私も辛かったです(笑) 業くんの脆い面を上手く表現出来ているのか不安です……ありがとうございます！頑張ります！！ただ業くんが可哀想に思えてきてなかなか更新する勇気がないんです…(笑) (2015年12月15日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2015年11月27日 23時
