ふたりきり。 ページ8
椅子を蹴った時に勢いがつきすぎて椅子が倒れちゃった拍子にローも投げ出されちゃったみたいだ。
「いま錠がとれそうだったのに…！」
『えっごめんなさい！』
ばっと後ろを振り向いた瞬間、少しだけ油断した。
「フッフッフ、敵に背を向けるとはなァ！」
即座に飛んできた糸を反射的に私は避けたが……ルフィでさえ、海楼石の錠の鍵を開けようとしてふにゃふにゃだったため、避けきれずに、全員捕まってしまった。
(やばい、私がみんなの気の緩みを作った…！)
咄嗟に刀を振ろうとするがそれより早くドフラミンゴが手を振るった。その瞬間、全員ぽーんっと窓の外に放り投げられた。
ひゅるるるる、と落ちていくみんな。
『え、』
「待て。」
私も慌てて飛び降りようとするが、ドフラミンゴの声によってピタリと足を止めた。
『……なんでしょーか。』
「よくもピーカを…おれの家族を！………お前、Aだなァ？」
ドフラミンゴは頭がいい。勘もいい。むかし二度ほど戦ったことがある…あ、軽くね。さすがに隠し通すのは厳しいか？でも、コイツにはバレたくない。
『………A？』
「その刀は、"黄昏の鬼神"……Aのものだ。これを使いこなせてるやつなんてアイツ以外に見たことねェ。」
『黄昏の鬼神は死んだでしょう。』
「フッフッフ……しらばっくれるか！」
あーだりーだりーかったりー！頭使うのも大人の駆け引きも苦手なんだよしたことないし！！
これから鳥カゴが展開されて寄生糸によって人々が強制的に殺し合いをさせられ……って、ピーカいないけどどうすんの？？
まあともかくアレがないとのリク王の無実は証明されないわけで、でも人々が殺し合う悲劇は避けたいわけで……。
『あーもう！』
「ついに認めたか？」
『しらんわ黄昏の鬼神とか！どうでもいいけどさァ、予言しといてあげる。』
ドフラミンゴの眉が訝しげに顰められる。
────── あんた負けるよ。
きっぱりと言い切った私の言葉に、ドフラミンゴの口が歪められる。
『もういいじゃんやめよーぜ君の大切な家族はたくさん傷つくし得られるものなんてないしさあ、』
「おれが負けるわけねェだろうが！！」
……まあ分かってた。私にこの男を精神的に止められることは出来ない。ドフラミンゴだって嫌いじゃないし、幸せになって欲しいのだけど、ムリだ。この人の幸せは、屍の上にしか成り立たない。
──じゃあ、もうあとは主人公とローに倒されてくれ。
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サクラ - 久しぶりに見に来たら、話が更新されていて涙出ました。作者さんのお話ずっと待ってます！お体に気をつけてください！ (9月17日 21時) (
レス) @page42 id: bb281b0fcf (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 当時からずっと追ってました。もうこちらの世界にいらっしゃらないかもしれませんが今でも続き待ってます。 (5月7日 2時) (レス) @page41 id: 2f5b0dd3f0 (このIDを非表示/違反報告)
景璃(プロフ) - ワノ国編楽しみにしてます！ (2022年11月17日 2時) (レス) @page42 id: 0eef4a91ab (このIDを非表示/違反報告)
わいと - 思わず何度も一から読み返してしまうこの作品......私、この小説にめっちゃドハマりしました！！！ワノ国編編、とても楽しみに待ってます！！！ (2022年10月22日 21時) (レス) id: b45b455b48 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - ほんっとにめっちゃ面白かったです！！！！！ (2022年7月11日 23時) (レス) @page42 id: fd58af60f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちチーズ
| 作成日時：2018年3月26日 19時
