盗る？いや取り返す！ ページ2
「積もる話はあるが……おいルフィ、急いでんじゃねェのか。」
そう問うたエースに、そうだった！とルフィが頷く。サボが、くしゃりとルフィの頭を撫でた。
「おれがルフィの代わりに出るよ。」
「すまんサボ！ありがとう！」
『皆さん頑張ってくださいねー！』
スチャ、と敬礼をして今度こそ駆け出す。じゃーなー！とうしろから聞こえた声に、走りながら手を振り返した。
くそっ、なにあの兄弟尊すぎかよッ……守りたい、あの笑顔たち！
はいダッシュで地下まで走る走る走る。
すると、それらしき大きな扉のまえに、見張りらしき兵士が10人程並んで立っていた。いやスキマ無さすぎ草生える。
助走をして、勢いをつける。
「な、さっき出場してた女じゃねえか！」
「か、構えろー！！」
ダダダダと走り、地を蹴って、そのまま高く跳躍して、兵士の頭上高く、扉を思いっきり蹴りつけた。
ドガァン！！
渾身の力で蹴りつけたおかげか、鍵なんてなくても少しだけ空いた隙間に、デッキブラシを挟み込む。
それに勢いをつけて、てこの原理で思いっきり引いた。
＊
ここまでの時間、兵士がAの姿をを認識して構えてから0.3秒────扉が開いた、と認識した時には既に遅く、Aの侵入を許していた。
「んなっ！」
鍵なしで突破しおったこいつーー！と兵士が叫び、部屋内に慌てて入るが、そこには"黄昏の鬼神"の刀二本を持つ女が、窓にはめてある海楼石の檻に向かって刀を構えてるところだった。
「残念だったなソイツは海楼石だ！大人しく捕まりやがれ！」
『やなこったー！』
べーっと舌を出した女が、刀を振った。
その瞬間、あの、海楼石が、折れた。
「「「何だとォォォ？！」」」
『ばいばいきん！』
タンっと窓から飛び降りた女。慌てて窓に駆け寄った時には、もうその姿はなかった。
"「ここここちらコロシアム宝物庫！！"黄昏の鬼神"の刀が……今回の賞品が盗まれましたァ！」"
「なんだと？！鍵は幹部が持ってるはずだ！」
"「それが力尽くで開けられまして！」"
「グラグラの実は！」
"「そちらは無事です！」"
クソッと舌打ちをして女の特徴を聞き出しドフラミンゴは電伝虫を切る。先程出場してた奴か。奇妙な女だとは思ったが、そこまでとは。
(見張りには、処罰が必要だな。)
───まさか、あの力。
こちらを睨む、椅子にぐったり座る存在を見る。
「Aのビブルカードは、本当に消えたんだろうな？」
なあロー。
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サクラ - 久しぶりに見に来たら、話が更新されていて涙出ました。作者さんのお話ずっと待ってます！お体に気をつけてください！ (9月17日 21時) (
レス) @page42 id: bb281b0fcf (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 当時からずっと追ってました。もうこちらの世界にいらっしゃらないかもしれませんが今でも続き待ってます。 (5月7日 2時) (レス) @page41 id: 2f5b0dd3f0 (このIDを非表示/違反報告)
景璃(プロフ) - ワノ国編楽しみにしてます！ (2022年11月17日 2時) (レス) @page42 id: 0eef4a91ab (このIDを非表示/違反報告)
わいと - 思わず何度も一から読み返してしまうこの作品......私、この小説にめっちゃドハマりしました！！！ワノ国編編、とても楽しみに待ってます！！！ (2022年10月22日 21時) (レス) id: b45b455b48 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - ほんっとにめっちゃ面白かったです！！！！！ (2022年7月11日 23時) (レス) @page42 id: fd58af60f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちチーズ
| 作成日時：2018年3月26日 19時
