◆2134. ハナヂ ページ29
Ｎｏ ｓａｉｄ.
ヴィル「魔力も体力も限界……もう１歩たりとも動きたくない……」
エペル「ヴィルサンがそった弱音吐ぐんずな…………んだばって、わももうまね……」
全身の筋肉がぶちのめされたように彼らは疲れた表情を浮かべる。 しかし、ルーク・ハントは無理矢理にでも立ち上がろうとするため、Aとイヴはすぐさま彼が倒れぬよう近寄る。
ルーク「みんな、もう少しだけ頑張るんだ。 マップによれば、すぐ近くに��格納庫��と��雷霆の槍��の充電ステーションがある」
〈S.T.Y.X〉の所員から預けられた��タルタロス��内を記されたマップには、ルーク・ハントの言う通り、階層の１つ先に��格納庫��がある。
ルーク「ヴィル、立てるかい？ 肩を貸そうか？」
ヴィル「フン。怪我人に借りる肩はないわ」
エペル「ルークサンの怪我の手当てもしなくちゃ。 格納庫に急ぎましょう」
即座に立ち上がるヴィル・シェーンハイトに続いて、エペル・フェルミエも焦りながらもすぐに立ち上がろうとするが、前に倒れそうになる。
しかし咄嗟にAがエペル・フェルミエに手を伸ばし、２人揃って変な視線でとどまり、事なきを得る。
エペル「あばばばばばば」
『あばばばばばば』
ヴィル「なにやってんのよ」
��雷霆の槍��を回収していたヴィル・シェーンハイトは冷めた視線を２人に注ぐ。
すぐに２人は体勢を正す。
エペル「ご、ごめんね、Aサン。 ありがとう……」
『手を貸すならもう少しスマートに手を貸したかったけどね』
エペル「…………あ」
『ん？』
エペル「鼻血……」
エペル・フェルミエはAの顔を見てそう言った。
Aはペロリ、と鼻筋を舌で舐めた。
エペル「(あ、舐めた)」
『ほんとだ。 あはは、ちょっと気を張りすぎたのかもしれないね。 怪我したってわけじゃないから、大丈夫だよ』
エペル「……なら、いいんだけど。
でも、怪我したら早めに言ってね？ 悪化して後で傷痕が残るかもだし」
また鼻血が垂れ落ちる。
もう１度ペロリ、とAは自分で舐めれば、一部始終を見ていたヴィル・シェーンハイトが「不衛生。よしなさい」とAの頭を叩く。
ヴィル「アンタは野生児か何かなのかしら？」
『異世界人です』
ヴィル「……異世界人はみんな自分の血を舐めるの？」
イヴ「Aちゃんがワイルドなだけです」
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
