◆2125. 迷イ ノ ナイ 手 ページ20
Ｎｏ ｓａｉｄ.
鮮明なその声は、レオナ・キングスカラーを呼び起こすには十分なものだった。
Aは躊躇せず、レオナ・キングスカラーの腕を掴んだのだ。
『絶好調ですね、レオナ先輩』
レオナ「……！」
『１人だけ無双なんてズルいですよ。 僕らにも獲物を分けてください』
その瞬間、一筋の光が横切る。
その光の後を追うようにまた１つ、また１つと光が飛び交い、ファントムの身体を射抜く。
ファントムは断末魔の叫びをあげて、次々と崩れ落ちていった。
「どうにか間に合ったようだね」
ルーク・ハントはケージの上から飛び降りると、レオナ・キングスカラーとAの前に現れ、笑みを浮かべた。
『結局君が全部倒すんかいっ』
ルーク「おや。 てっきりAくんは私に身を委ねてくれたのだとばかり。 悪いことをしてしまったかな？」
『絶対悪いと思ってないだろ、その顔』
悪微笑を浮かべるルーク・ハントをAはジト目で睨んだ。
ルーク「ところでレオナくん、怪我はないかい？」
レオナ「…………チッ。 お人好し共が。
よくも俺の獲物を根刮ぎ奪いやがったな」
ルーク「オーララ。 それに関しては本当に申し訳ないことをしたね。心から詫びよう。
しかしレオナくん、先程のキミはどこか危なっかしいとすら思えたよ。いつ何時でも冷静沈着に物事を傍観しているキミらしくもない」
レオナ「何わかったようなことを言ってやがる。 俺らしくもないってなんだ。俺は俺だ。
だいたい俺はお前のそのわかったような口を聞く態度が昔から気に食わねえんだよ」
『君らって、ほんと元気だよね』
『僕はもうツッコミすら億劫になってきたよ』
と、Aはやれやれといった感じで、彼らの間に割って入る。
レオナ「おい。なら邪魔すんじゃねぇよ」
『こーいう時に邪魔しないで、いつ邪魔するっていうの。 この蹴落とし合いの世界、邪魔してなんぼでしょうが。 この世は弱肉強食。 そう教えてくれたのは他でもないレオナ先輩だったよ』
レオナ「＿＿＿！」
『ところでレオナ先輩は何がそんなに気に食わないのかな。 獲物を根刮ぎ横取りされたことかな？ それとも僕らに助けられたことかな？ 理由が後者なら、君は間違ってるよ』
レオナ「……なんだと？」
『僕達は君を助けに来たんじゃない。
前者。 つまり、獲物を横取りしに来たんだよ』
Aは屈託のない笑顔を向けた。
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
