◆2124. 静カナ 怒リ ページ19
Ｎｏ ｓａｉｄ.
《キシャァァァアアアアッ！！！》
《アソボ！ アソボ！ チカラ ツキルマデ！》
レオナ「……」
レオナ・キングスカラーは片手間にアース魔法を発動、魔力秘めた岩の塊を生成させると、それを四方八方にファントムに放出する。
その岩に直撃すれば爆発が起き、たちまち敵は黒い液体と化し干涸び果てる。
レオナ「(……そーいや、鍵が必要だったんだか？
またいちいちケージを開けてファントムと戦うのは面倒だ。 こいつらのどれかが持っていればいいが……)」
レオナ・キングスカラーを囲うファントム達は彼を嘲笑うかのように傍観している。
見渡し、耳を澄ませるレオナ・キングスカラー。
するとチャリン、という微かな金属音を耳にした。その音がした方向へと視線を向けた。
レオナ「てめぇか」
レオナ・キングスカラーが眼孔を光らせたのは、キーホルダーが付いたカードケースを口に咥えたファントムだった。
ファントムはレオナ・キングスカラーに気づくと、すぐさまその場から逃げ出す。
レオナ・キングスカラーもその後を追いかける。
しかしそのファントムは苛立ちを覚える程にすばしっこく、レオナ・キングスカラーは撒かれぬよう、光を照らしながら追いかける。
ファントムがケージの上に止まった。
レオナ・キングスカラーはそのケージに手を当て、ユニーク魔法を発動させた。
すると、ケージは一瞬で砂になってしまった、が。
カードケースを口に咥えたファントムはケージが砂になるよりも前に危険を察知したのか、いつの間にか違う場所へと移動していた。
レオナ「……チッ」
《スナ ニ ナッタ》
《ヒカラビル コワイ》
レオナ「……」
《コワイ コワイ コワイ》
＿＿＿「近寄りたくない」
《バケモノ バケモノ ダ！》
＿＿＿「砂になってしまう」
《オレタチ ト イッショ！》
＿＿＿「なんて、恐ろしい」
刹那、レオナ・キングスカラーの足元に巨大な魔法陣が現れる。 辺りに砂塵が立ち込み、ケージですらも風化し始める。
レオナ「…………もう、面倒くせぇ。
全部、砂になれ」
その表情からは、静かな怒り、冷たい哀感すら感じられる。
ファントムの中でその場から逃げ出そうとしたモノもいた。 けれど、レオナ・キングスカラーは逃さなかった。
全てを、砂にするために
『＿＿＿レオナ先輩！！』
.
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
