◆2119. トメドメ ノ 無イ 乱舞 ページ14
Ｎｏ ｓａｉｄ.
ルーク「え…………」
何故か、どうしてだか、この無機質な箱庭の床に、植物が咲き始めた。
予想外の現象にファントムもすぐさま後ろへ退く。
イヴ「もう誰も傷つけないで！！」
イヴの精一杯の叫びに、ファントム達は一瞬だけたじろぐが、すぐさま獣のような奇声を上げると、再びイヴに襲いかかる。
イヴ「っっ！！ 助けて、Aちゃん！！！！」
『はーい』
目を開けると、Aの笑った顔がそこにあった。
イヴは目を張るも束の間、『しゃがんで』と頭を押さえられ、ルーク・ハントも巻き込んで床にしゃがむと、何かが頭上で物凄い速さで通過する。
その何かはイヴに襲い掛かろうとしていたファントム達を巻き込み、その身体を喰い千切る。
イヴ「なになになになになに！！？？」
『おー、案外上手くいったみたいだね。 ファントム達を喰い千切っているのは僕らが連れて来てしまった虫型のファントムで、』
イヴ「ファントム型の虫！？」
『逆逆。 虫型のファントム。
……ん？ あれでも、間違いではない、のかな？』
すかさず、どこからともなく炎の弾や、氷の刃が暗闇から飛びかかい、ファントム達を消滅させる。
この、想像もしていなかった状況にイヴは開いた口が塞がらず、ルーク・ハントですらも表情が固まったままである。
エペル「ファントムがそっちに行きました、ルークサン！！」
ルーク「！」
エペル・フェルミエの声で、気を取り直したルーク・ハントは立ち上がり、ライト魔法を発動させ、自分の手元と同時に、自身の周りにも光の矢を生成させる。
ファントムが暗闇からルーク・ハントの目の前に姿を現せば、それはもう彼に捕らえられたと同然である。
弓を弾けば、何本もの光の矢がファントムの身体を射抜き、敵は黒い液体と化し、干涸び果てた。
エペル「凄い！ さすがです、ルークサン！」
『あ、エペルもいたんだね』
エペル「Aサン！ 無事だったんだね！」
エペル・フェルミエはAの姿を見つけると、すぐに駆け寄り、彼女の両手を握る。
エペル「よかったぁ……」
『僕も何かが起こる前に君らと合流できてよかったよ。 ……オネエ様とレオナ先輩は？』
ルーク「残念なことに、彼らとはまだ合流できていないんだ。 それからAくん、君は１人でここまで来たのかい？」
『いんや？ ジャミル先輩も一緒だよ』
.
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
