◆2116. 盲従 ページ11
Ｎｏ ｓａｉｄ.
『僕らみたいな捻くれ者は、相手の本質を知ってやっと、相手のことを受け入れられるんですよ。警戒心が高いというのも、プライドが高いというのも、難アリですけれども、自分の悪いところをちゃんと見てくれる奴がこそが、最大の敵であり、最大の味方ってことだよ』
ジャミル「……！」
最大の敵であり、最大の味方…………。
『あのね、ジャミル先輩。 案外それは、君が思っている以上に深刻なものなんだと思うよ』
ジャミル「……」
『このままじゃいけない。このままじゃダメだ。こいつはまるで自分の力をわかっちゃいない。 レオナ先輩はそう思って、君に厳しく当たったんじゃないかな』
ジャミル「……そう、なんだろうか」
『レオナ先輩ってさ、本当にどーでもよくなると、ついて来た仲間すら蔑ろにする馬鹿な奴だけど、人のことはちゃんと見てる奴でもあるんだよ』
『あ、もちろんレオナ先輩を庇うつもりでこんなこと言っているわけではないよ』と、躊躇なく先輩を切り捨てるAは変わらずヘラヘラと笑っている。
ジャミル「……俺は、ずっと間違った行動をしていたのだろうか」
『君が正しいと思った行動なら正しかったんじゃないかな』
ジャミル「だが、それを全て否定されたら、俺はどうすればいい？ どこに向かえばいい？ どうして、レオナ先輩の前に立って、守ろうとしただけで、俺は��出しゃばり��と言われなきゃならないんだ」
『そもそも君、レオナ先輩の従者じゃないでしょ』
Aの言葉に、ジャミル・バイパーは拍子抜けをした。
それは至極、当たり前のことだったから。
そもそもが、可笑しな話だ。
どうして、ジャミル・バイパーは主人でもないレオナ・キングスカラーを護ろうとしていたのか。 レオナ・キングスカラーの代わりにファントムとの戦いを全て自分で受けようとしていたのか。
『(責任感が強すぎたんだろうなあ)』
幼少期の頃から、カリム・アルアジームを優先、カリム・アルアジームよりも目立ってはいけない、いつ何時もカリム・アルアジームの盾にならなくてはならない、そうしないと周りから叱られてしまう、冷酷な視線が向けられてしまうから。
だからジャミル・バイパーは頑張っていたのだ。
『(……だからと言って、僕はジャミル先輩を慰めることなんて出来ない。 そこまで偉くないし。
だから、せめて＿＿＿＿＿)』
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
