◇1357.試食 ページ8
イヴ.
『いつ』
クロウリー「転移魔法でオンボロ寮の廊下に着いたその時に」
『普通玄関から来るもんでしょうが。
なんで君はこうも突拍子もなく現れるかなぁ』
そう言って深い溜息を吐くAちゃん。
クロウリー「私、常識という名の枠には収まりきれないので」
『君教師だろうが。
まぁ、たしかに。君と比べたら僕らの方がよっぽど常識人らしいよねー』
クロウリー「は？」
『ん？』
イヴ「ところで、ご用件とは……？」
クロウリー「ああ、そうそう。貴女がたにこちらを試食していただきたく……」
校長先生が指を鳴らすと、調理台の上に２つのタッパーが現れた。
グリム「食い物か！？」
クロウリー「はい。……一応」
『一応ってなんだよ』
グリム「食えるんだったらなんでもいいんだゾ！」
グリムくんがタッパーの蓋を開けた。
１つにはロールキャベツらしき食べ物と、１つには茶色い液体が入っていた。
茶色い液体が気になって鼻を近づけて匂いを嗅いでみるが、よくわからない。ビーフシチューのような匂いはするけれど。
『どったの、コレ』
クロウリー「実は２、３時間前にローズハートくんがロールキャベツ、シルバーくんがビーフシチューを作ったんですけど」
イヴ「……え、この茶色い液体、ビーフシチューなんですか！？」
『具が何も入ってないけど……』
クロウリー「調理中に居眠りしてしまって煮込みすぎて具が全部溶けてしまったそうです」
このビーフシチュー、いろんな具材が溶け込んでしまっているのか……
クロウリー「まずは彼らの腕前を見るために試しに料理してもらったんですが……」
グリム「見た目はアレだけど、美味そうな匂いはするんだゾ」
『だね。とりあえず、食べてみますか』
最初はロールキャベツを切り分けて、口に含むと、優しいコンソメの味と、歯で噛むたんびに溢れる強烈な甘み……
グリム「甘っ！！！！！」
イヴ「甘っ！！！！！」
『甘っ！！！！！』
むせ返るほどの甘みに私は固まり、グリムくんとAちゃんは冷蔵庫にあるお茶で口直ししていた。
クロウリー「そうなんですよ！甘いんですよ！」
『最初に言え！ なにこの甘いロールキャベツ！ リドル先輩、一体どれくらいの砂糖を……てか、ロールキャベツに砂糖はいらねぇだろ！！』
リドル先輩、砂糖と塩、間違えたのかな……？
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
