◇1394.守りたいとおもうもの ページ45
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シルバー「Aとイヴは学園長に頼まれて俺達の手伝いをしてくれたんだったな。世話になった」
『まぁ、こっちもこっちで貰える物は貰ったし、料理の勉強にもなりましたので。こちらもお騒がせしました』
シルバー先輩と並んでオンボロ寮へと向かう。
結局送られてしまう形になってしまった。
こっちが遠慮してもこの剣士は「送る」と一点張りで。案外こいつも頑固なところがあるようだ。
『にしても良かったんですか？ 僕達について来て。 帰ったら帰ったで君には寮長の警護があるんじゃないんですか？』
シルバー「確かにマレウス様も心配だが、マレウス様が言っていた。
��オンボロ寮のヒトの子達も守れ��と。
あのお方は気まぐれだが、直々に他者を��守れ��と指示したのは初めてだ。よっぽど気に入られているんだな」
『身に覚えがありませんけどね』
気に入られている、と言われれば悪い気分はしないが、相手が存在自体重い奴なため、肩身が狭い。
シルバー「親父……リリア先輩も、お前達のことを大層気に入っている。お前達に何かあればきっとマレウス様もリリア先輩も悲しむ。だから俺はあの方達を守ると同時に、お前達のことも守る」
『守るものが多いと疲れません？』
シルバー「あの方達が喜んでくれるのであれば、疲労など感じない」
考えが１７歳の考えじゃないんだよなぁ。
セベクでさえ年相応のリアクションを見せるというのに。
『僕は君が帰る途中で眠らないか心配なんだが』
シルバー「……心配してくれるのか？」
『当たり前ですよ。僕が寄り道させたせいで道端で眠り、挙げ句の果てに風邪でも引かれたら後味が悪すぎます。罪悪感で最悪死にます』
シルバー「死ぬのか！？」
『ええ。はい、まぁ』
適当に返すと、本気にしたのかシルバー先輩は焦った様子で「ちゃんと帰る！」と僕に宣言する。
そういえば無駄に真っ直ぐな考えを持つ奴だった、と思い出した僕はそれが可笑しくて吹き出す。
シルバー「？ なんで笑うんだ」
『いや、なんか……シルバー先輩ってほんと純粋だなぁって』
シルバー「？？」
そーいうところセベクにそっくりだ。
しかし、先輩を揶揄うのはよそう。先輩を揶揄ったら後々面倒くさい事が起きる。経験上、僕の本能がそう言っている。
シルバー「そうだ。 手伝ってくれた礼に何かお前達にしてやりたい。何がいい？」
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
