◇1393.終了 ページ44
.
『(今日も疲れた……)』
無事なのか無事じゃないのかわからないが、審査は終わり、３日目のマスターシェフが幕を閉じた。
料理してる時はあまり疲れないが、審査時間の際にクセが強すぎる審査員の対応に疲れるのだ。一気にＨＰが削られる。
『(今日の審査員はマジで疲れた)』
審査してくれる奴に文句などのあれこれを言うのは失礼も承知だが、オネエ様とイデア先輩に関しては人選ミスすぎる。
まだ食って「普通」と味をキッパリ言うフロイドの方がマシだわ。
『(校長先生マジで何がしたかったのだろう)』
食堂の席でボーッとしていると、いつの間にか隣に座っていたイヴも僕の肩に頭を乗せて微かに寝息を立てている。
もしかしたら１番疲労が溜まっていたのはイヴなのかもしれない。
この３日間、１番働いて、１番驚いて、１番ツッコミを入れていたのはイヴだったし。
『(無理に起こすのもなんだし、おぶって帰るか)』
風などでスカートがなびかないように僕のカーディガンをイヴの腰に巻きつけ、眠るイヴを背中に抱える。
すると、厨房の方から制服に着替えたシルバー先輩が顔を出した。
シルバー「帰るのか？」
『はい。イヴ寝ちゃったし、寮でグリムが待ってますんで』
シルバー「……送る」
『え？ あ、いや大丈夫、』
シルバー「送る」
『……』
だ、大丈夫だろうか
本人は「送る」と言ってくれているが、こいつは何処でも寝る。
僕らをオンボロ寮に送ったとして、自分の寮に帰る際に道端で眠り出したらどうしてくれようか。
本人には悪いが、ここは寄り道せずに自分の寮に帰ってもらおう。
断じて、シルバー先輩とあまり話したことないから帰宅中ずっと無言のまま気まずい空気が流れるのを恐れているわけではない。断じて。
シルバー「行くぞ」
『行く気満々でいらっしゃる。
あの、そこまでしてもらわなくても大丈夫ですよ？先輩も疲れているでしょうし、お手を煩わせるわけには、』
シルバー「イヴをおぶってる状態じゃ野蛮な輩に絡まれた時対処出来ないだろ」
『……』
野蛮な輩。１人だったら逃げるなので回避出来るが、数人ともなるとたしかに対処は難しいかもしれない。
こんな時に��女��という弱点が出てきてしまった。
シルバー「それに俺はまだお前と話したいことがある。いろいろお前から聞きたい」
『……尋問？』
シルバー「違う」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
