◇1382.調理開始 ページ33
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シルバー「父は��これはこれで味わい深い��と言っていたが……実際はとても食べられたものではなかった」
リドル「……優しいお父様なんだね」
シルバー「ああ、自慢の父だ」
……
シルバー先輩は嬉しそうにそう答えた。
シルバー先輩にとって、自分の親は大切な奴なんだろう。 顔を見ればわかる。父のことを語る声色からもわかる。
この学園の奴らは家族思いな奴が多い。
そいつらを見ていると、羨ましい気持ちと、自分の不甲斐なさにうんざりしてしまうのだ。
僕は両親のことを覚えていないのだから
僕は親不孝者なのだろうか。
それとも、忘れてしまっていいと思うほど、両親のことをそれほど大切に思っていなかったのだろうか。
『(……多分、前者が正しいのだろう)』
リドル「お父様から料理を習うことはなかったのかい？」
シルバー「剣や魔法の腕は立つんだが……料理に関しては材料も手順も何もかもその時々の気分次第。味付けもとにかく個性的で……父のやり方はほとんど参考にならなかった」
イヴ「個性的……逆に味わってみたいかもです」
シルバー「やめとけ」
イヴ「えぇっ、即答！？」
シルバー先輩の父の料理はそれほどヤバいのだろうか。
にしてもその時の気分次第で味が決まる料理か。
まるで気分屋のフロイドみたいだ。
……。
『(まさかシルバー先輩の父はフロイド……！？)』
……んなわけないか。
シルバー先輩とフロイドは同級生で、そもそも似てない。
シルバー「だから料理は自己流だ。と言っても、食べられればいいという考えだったからな。肉や野菜を切って塩と胡椒で炒めたり、たまに余り物でリゾットを作ったりするぐらいだ」
リドル「料理方法に��自己流��があるだけ立派なことだよ。ボクは食事を自力で用意したことすらない」
「ほら、４人とも！
口じゃなくて手を動かして！」
食堂のおばけさんにそう言われ、急いで僕らは自分達の持ち場に立つ。
今日作るのはビーフシチュー。
課題料理であり、審査対象でもある。
『(今日の審査員は誰なんだろうか)』
昨日は何故か教師２人とフロイドが来るというアンバランス審査員が来て荒れかけたからなぁ。
マジで校長先生何考えてんだか。
シルバー「まずは野菜を切るんだったな」
『いきなり指を切るとかうっかりしないでくださいね』
シルバー「……眠気が襲ってこなければ」
『怖っ』
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
