◇1377.プライド高め ページ28
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リドル「出来るようにならないと、認めてくれなかった。やりたいこともやらせてくれなかった。キミなら、わかるでしょ？」
リドル先輩がこんな話をするのは、僕がリドル先輩の過去を知っているとわかっているからなんだろう。
リドル先輩のお母様はスパルタの鬼である。
何事も勉強、何事もカロリーの少ない味気ない料理。
そんでもってリドル先輩の交友関係の管理もされていたらしく、トレイ先輩はリドル先輩には来るなと言われているらしい。
幼馴染を出禁にさせるほど、リドル先輩の家はとても厳しいらしい。
それは、本当に……
『ほんっとリドル先輩の家って面倒くさいですよねー！！！！』
リドル「！？」
『思い出しただけでもむしゃくしゃしますよ！ なーにが、
��頭が良くなるレシチンたっぷりの大豆粉とナッツの低糖質ケーキよ��
だっつーの！ 誕生日に食うものじゃねーだろ！』
発狂した僕は椅子から転げ落ち、床でのたうち回る。
リドル「A、わ、わかったから、床で転げ回るのおよし！ 汚れてしまうよ」
『ここまで何人かのオーバーブロットを止めては過去を見てきたけれど、想像以上に闇が深いし、重い！面倒くさい！巻き込むな！』
リドル「……」
『そしてそんな精神がおかしくなりそうな状況でも僕は自分の強靭な精神のおかげで今でもピンピンしているということに自分を自分で褒めたい』
リドル「突然の自画自賛……」
ほんと僕ってメンタル強くない？
僕が精神を病むなんてことあるのか？
いや絶対無い。
そして僕が救った命はほぼ僕の物と言っても過言ではないのでは？と、思う。
欲が無いとよく言われるが、やはり僕は強欲だ。
リドル「A……？」
床に跪いたままリドル先輩の方を向けば「目が怖い目が怖い」とリドル先輩が冷静つっこむ。
『無理しないでよ、リドル先輩』
リドル先輩は目を張った。
リドル「……どうして、わかるの？」
『わかるよ』
リドル「……え」
『無理してるなー、ってよくわかる。リドル先輩、案外顔に出やすいですよね』
そう言うと、リドル先輩はムッとした顔をして僕から顔を逸らした。
『だから、心配にもなりますよ』
リドル「……あまり後輩のキミには頼りたくないのだけれど」
そして僕はあることを思い出した。
そういえばこの学園の奴らは面倒くさいまでにプライドが高いということを。
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
