◇1371.アレンジ ページ22
イヴ.
リドル「次の料理の工程は……��ロールキャベツを２０分間煮込む��か。鍋にロールキャベツに並べ、水とコンソメ、塩コショウを入れ火にかける……っと。
よし、できた」
上手く出来たリドル先輩に「おー」と私とAちゃんが拍手を送れば「大袈裟だよ」とジト目で見られた。
「あとは時々アクを取ることを忘れなければ、それほど難しい作業はないよ。
さて、リドルくん。鍋の様子を見つつ今日の振り返りをしようじゃないか。マスターシェフを体験してみてどうだった？」
リドル「そうですね……。近くで調理していたシルバーと比べて、ボクの手際はまだまだでした。それにレシピを完璧に暗記していたのに、実際やってみると困る部分があって……そのたびにAに助けてもらって……」
ふと、隣に立っていたAちゃんの方を見ると、そこには誰もいなくて。
またどこに行ったのだろう。あの神出鬼没お茶目っ子は。
周りを見渡すと、隅っこの方でこちらに背を向けて何かをしているAちゃんがいた。
静かに近づいてこっそり後ろから見てみると、余った材料でAちゃんもロールキャベツを作っていた。
イヴ「マイペースすぎるよ、Aちゃん……」
『ん？』
イヴ「Aちゃんもロールキャベツ作り？」
『これはただのロールキャベツじゃないよ』
そう言ってフォークで出来立てのロールキャベツを半分に切って断面を見せられ、そこにはお肉じゃなく、半熟卵が。
わー、黄身がとろりとしてて、美味しそう……って
イヴ「マイペースすぎるよAちゃん！！」
『たはっ』
先程のしおらしい彼女はどこへやら。
完全にいつものAちゃんに戻っている。
断然、いつものAちゃんの方が良いんだけど
リドル「経験を積んで感覚を掴まないといけないことを実感しました」
シルバー「学問を秀でたお前でも、マスターシェフを極めるには修練が必要ということか」
リドル「そうだね。料理の他にも、ボクにはまだ知らないことや出来ないことがある。今日はそれを改めて自覚する、いい機会になったよ」
「く〜っ、成長に貪欲な若者の姿勢は何度見ても素晴らしい！ リドルくん、今後の君の成長を楽しみにしているよ！
さて、そろそろロールキャベツも完成だ。審査員に実食を頼もうじゃないか」
リドル「はい！」
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
