【アナザー】それぞれの裏話 ページ43
.
◆548.本番
.
『暇』
ジャミル「唐突だな」
今日はフェアリーガラ本番。
衣装を着た僕らは今、順番が来るのを待っていた。
順番というのはヴィル先輩に化粧をしてもらうための順番だ。
��アタシが責任持って泥じゃがを綺麗にするわ��と言い出したため、とりあえず僕らは大人しくヴィル先輩に任せることにした。
今はラギーが化粧をされている。
『しっかし、化粧ってそんなに必要なのかな？無縁すぎて大切さがわからない』
イヴ「こっちの世界に来て初めてお化粧に触れたのポムフィオーレ寮と関わった時だもんね」
『でも僕、記憶がたしかなら化粧用品に自ら触れるなんてことない気がするんだよねー。洗顔してればいいかなって感じ』
カリム「Aさっき化粧無しでフェアリーガラに乗り込もうとしてたもんな！」
『やるとは思ってなかったもので』
別にすっぴんの自分の顔に自信があるわけではないけど、ただただ化粧するのが面倒くさい。
化粧なんて社会人になってからでいーや、って思ってたし。
カリム「Aは化粧しても化粧しなくても、オレは綺麗だと思うぞっ」
『あざーす』
ジャミル「女子とは思えない反応……」
グリム「そーいやオレ様、Aのこと一度も女らしいヤツとは思ったことねーんだゾ」
モンスターに女として見られてもなぁ……
一度も女として見てほしい相手に出会ったことないから自分を磨けずにいるのだけれど。
ジャミル「その点、イヴはどうなんだ？」
イヴ「え？」
ジャミル「化粧とかしているのか？」
イヴ「まあ、休日に少し……。ポムフィオーレ寮の事があってからヴィル先輩やルーク先輩から私達宛にお化粧用の道具を贈ってもらったり、お茶会の作法を教えてもらったり……」
ジャミル「ポムフィオーレにも懐かれたか」
『オネエ様がそれ聞いたら怒られるぞ君』
まあ、僕は一度も使わず棚にしまってあるのだが。
なんでかって？
使い方がイマイチわからないからである。
イヴ「最初は使わないと申し訳ないかな、と思いながら使っていたんですけど……いざお化粧して、Aちゃんに��綺麗になったね��って言われると、その、お化粧するのが楽しくなってきちゃって……」
そう言いながら徐々に顔を赤くさせるイヴ。
『……かわよ』
ジャミル「惚気られた気分だ」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 593人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るんTEE(プロフ) - 玉ww子www (2022年12月28日 13時) (
レス) @page20 id: f628b0e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» 誤字の報告ありがとうございます (2021年5月4日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 悪役だけを。◆30の前編位まで見てまた見に来ましたがやっぱり面白いです！後、わざとだったら申し訳ありませんが、ヴィルニキはシェーンハイントではなくシェーンハイトじゃありませんでしたか？ (2021年5月4日 4時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あつめ。さん» ご報告ありがとうございます。アダムとイヴの話好きです (2020年7月16日 17時) (レス) id: 11b37f809e (このIDを非表示/違反報告)
あつめ。(プロフ) - このキャラ感めっちゃ好きでいつも読ませていただいてます！アナザー（49ページ）のところで名前がアダムになっちゃってます…（ｺﾉﾘﾝｺﾞﾉﾊﾅｼｯﾃｱﾀﾞﾑﾄｲｳﾞﾉﾖｳｿｶﾅ） (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4ea6ed452d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬雪
| 作成日時：2020年7月5日 0時
