◆558.救世主 ページ36
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突如聞こえた声に僕達は顔を上げる。
ラギー「えっ？」
グリム「えっ？」
イヴ「こ、この声は……！」
僕らは妖精にバレないように茂みの隙間から様子を伺う。
するとそこには案の定、レオナ先輩が立っていた。
レオナ「お前だよ、お前」
「あっ、あなたは……さっきのショーで会場中を感動の渦に巻き込んだ……、
どこぞの高貴な妖精様！！！！」
レオナ「こっちを見ろ」
すると妖精達は僕達から離れて、レオナ先輩の元に集まる。
ラギー「レオナさ〜ん！
ナイスタイミングッス〜！！」
グリム「アイツ、オレ様達を助けにきてくれたのか！？」
ラギー「たぶんそうッス」
小声で話しながら、みんなで救世主のレオナ先輩に感謝する。
レオナ「俺の控え室の水がぬるい。俺は冷えた水しか飲まないんだ。今すぐ取り替えろ」
……要件がすっごい我儘だけど
グリム「レオナのヤツ、ああいう偉そうな演技がめちゃくちゃ似合うんだゾ……」
『いや、あれは普段のレオナ先輩だろ……』
イヴ「え……」
ラギー「そうッスね。いつも通りのレオナさんッス」
時々パシらされるからよくわかる。
「で、ですが私達には見張りの任が……」
レオナ「あ？」
今にでも平たく伸ばして食うんじゃないかというくらいに眼光を鋭くして妖精を威圧するレオナ先輩。
圧が凄い
レオナ「……俺のいうことが聞けないっていうのか？」
「い、いえっ！！そういうわけでは……」
グリム「あの妖精、レオナの迫力に圧倒されてるんだゾ」
ラギー「もうレオナさんのことしか見てない……これは��警備員の視線も独り占め大作戦��ッスね！」
イヴ「妖精達は恐怖で目を逸せないだけかと……」
グリム「ん？なんかレオナが口をパクパクしてるんだゾ」
グリムの言う通り、レオナ先輩が僕らに向けて何か伝えようとしている。
い、ま、の、う、ち、に……
『さっ、さ、と、行、け……？』
ラギー「よし。今のうちにこっそり行きましょう」
僕達はすぐに裏口から脱出し、全力疾走で植物園から離れる。
ラギー「ここまで来ればもう安心ッスかね。後ろは……」
『大丈夫。誰も来てない』
イヴ「じ、じゃあ……」
トラブルはあったが、作戦は大成功だ。
グリム「これで快適な学園生活が戻ってくるんだゾ！」
ラギー「イエーッ！」
グリム「イエーッ！」
イヴ 「イエーッ！」
『イエーッ！』
僕らはハイタッチをした。
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るんTEE(プロフ) - 玉ww子www (2022年12月28日 13時) (
レス) @page20 id: f628b0e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» 誤字の報告ありがとうございます (2021年5月4日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 悪役だけを。◆30の前編位まで見てまた見に来ましたがやっぱり面白いです！後、わざとだったら申し訳ありませんが、ヴィルニキはシェーンハイントではなくシェーンハイトじゃありませんでしたか？ (2021年5月4日 4時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あつめ。さん» ご報告ありがとうございます。アダムとイヴの話好きです (2020年7月16日 17時) (レス) id: 11b37f809e (このIDを非表示/違反報告)
あつめ。(プロフ) - このキャラ感めっちゃ好きでいつも読ませていただいてます！アナザー（49ページ）のところで名前がアダムになっちゃってます…（ｺﾉﾘﾝｺﾞﾉﾊﾅｼｯﾃｱﾀﾞﾑﾄｲｳﾞﾉﾖｳｿｶﾅ） (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4ea6ed452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年7月5日 0時
