◆550.お人好し ページ28
イヴ.
植物園にて。
ジャミル「フェアリーガラの会場である植物園は、この中だ」
イヴ「い、いよいよですね……！」
ラギー「イヴく〜ん？あんま肩に力入れちゃダメッスよ。リラックスリラックス」
ジャミル「ここから先に会うヤツはみんな妖精。俺達が人間であることを知られてはいけない。十分に気をつけてくれ。
特に……ん？」
イヴ「え？」
ジャミル「……おい、Aとカリムはどこだ！？」
ジャミル先輩にそう言われ、急いで振り向くと、たしかに私達の後ろをついて来ていた筈のAちゃんとカリム先輩が忽然といなくなっていた。
あの２人は目を離した隙にすぐにいなくなる。
ラギー「えっ？
……そういえばさっきからいないッス！」
レオナ「あいつら、さっそくふらふらと……」
イヴ「ど、どどどどどこに……」
ラギー「イヴくんがめっちゃ焦ってるッス」
まさか途中ではぐれて迷子……は、ないか。
あたりを見渡すと「おーい、みんなー！」とカリム先輩が手を振ってこちらに走ってくる。
ジャミル「カリム！勝手にフラフラするな。
まったく……緊張感がなさすぎる」
イヴ「あれ、Aちゃんは……？」
カリム「大変なんだ。Aもいるからちょっとこっちに来て手をかしてくれ！」
ジャミル「はあ？なにか珍しいものでもあったのか？でも今は遊んでいる場合じゃ……」
カリム「いいから、早く早く！」
焦った様子のカリム先輩。
ただ事ではないと思い、私達はカリム先輩について行くと、植物園から少し離れた道の脇にAちゃんがしゃがんでいる。
イヴ「Aちゃん！」
『お、来たか』
ジャミル「お、来たか、じゃない。……で、一体なんなんだ？」
カリム「コイツ！見てくれよ」
カリム先輩が指差したのは、Aちゃんの掌の上でぐったりしている小さい存在。
グリム「ホワッ！！手のひらサイズのちっせー人間なんだゾ！」
ラギー「もしかして、これが妖精？」
苦しそうに何か言っているけれど、私達には鈴のような音にしか聴こえない。
カリム「会場の行く途中で見つけたんだけど、なんか具合が悪そうなんだよ。でも言葉がわかんねぇからどうしてやればいいかわからなくて」
ラギー「うわぁ、カリムくんって本当に絵に描いたようないいヤツッスね」
『それなー』
ラギー「いや、アンタも人のこと言えないッスけど」
『え？』
.
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るんTEE(プロフ) - 玉ww子www (2022年12月28日 13時) (
レス) @page20 id: f628b0e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» 誤字の報告ありがとうございます (2021年5月4日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 悪役だけを。◆30の前編位まで見てまた見に来ましたがやっぱり面白いです！後、わざとだったら申し訳ありませんが、ヴィルニキはシェーンハイントではなくシェーンハイトじゃありませんでしたか？ (2021年5月4日 4時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あつめ。さん» ご報告ありがとうございます。アダムとイヴの話好きです (2020年7月16日 17時) (レス) id: 11b37f809e (このIDを非表示/違反報告)
あつめ。(プロフ) - このキャラ感めっちゃ好きでいつも読ませていただいてます！アナザー（49ページ）のところで名前がアダムになっちゃってます…（ｺﾉﾘﾝｺﾞﾉﾊﾅｼｯﾃｱﾀﾞﾑﾄｲｳﾞﾉﾖｳｿｶﾅ） (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4ea6ed452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年7月5日 0時
