◆547.君が気にする必要なんて ページ25
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『ジャミル……』
ジャミル「いやか？」
『……いや、別にいい』
……なんだろうか、この状況は
ジャミル先輩なりに��甘えて��いるのだろうか。
それはそれでいいと思うが、甘える相手を間違えてはいないだろうか。僕としては全然いいのだが。
甘えるならカリムとか、アズールとか……
ジャミル「……君、今恐ろしい事を考えていたりとかしていないだろうな？」
『え？全然？』
恐ろしい事なんてこれっぽっちも考えていないのにジト目で僕を睨むジャミル先輩。
カリムとアズールなら肩だけとは言わず、膝も貸してくれそうだ。
当の本人は「まったく……」と溜息を溢しているが。
『……君がよければ、愚痴も聞くけど』
ジャミル「……別に、俺達がやっていることが時間の無駄とは思っていないが、特訓も大変だが苦ではない。
が、心置きなく休める場所がないんだ」
『……』
ジャミル「スカラビアは今は極寒だから厚着になって毛布を何枚も重ねないと寒くて死にそうだし」
極寒スカラビア
ジャミル「カリムは何度言ってもタイミングを合わせようとしないし」
カリム
ジャミル「ヴィル先輩には魔法の鞭で叩かれるし」
鬼コーチ
ジャミル「精神的に参りそうだ」
『気をたしかに持って』
この場合、ジャミル先輩に何をしてあげるのが正解なのだろう。
『……』
ジャミル「なんで君が困った顔をしているんだ？」
『だって本当に苦労しているんだなって。レオナ先輩もカリムも、めちゃくちゃ大変なのに、奪還組は見ているだけだし。役に立てる事はないのかなー、って』
ジャミル「なんだそんな事か」
『こちとら真剣に考えてんだぞこの野郎』
ジャミル「君達は役に立っているだろ」
ジャミル先輩からそんな言葉が出るとは思わず、正直驚く。
ジャミル「俺達の寸法を測ったり、布などを調達したり、差し入れ、一番助かるのはカリムのお守りだな」
『カリムの保護者は君だろ』
ジャミル「保護者じゃない。
……とにかく、なんだかんだ君達に助けられているんだ。君が気にする必要なんてない」
ジャミル先輩は僕の肩から離れると、
カリム「おーい！Aー！ジャミルー！」
頭上からカリムの声。
見上げると、ボールルームの窓から身を乗り出して僕達を呼ぶカリム。どうやら休憩時間の終わりのようだ。
『(気にする必要はない、か……)』
君らが��普通��だったら気にしてなかったかもな
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るんTEE(プロフ) - 玉ww子www (2022年12月28日 13時) (
レス) @page20 id: f628b0e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» 誤字の報告ありがとうございます (2021年5月4日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 悪役だけを。◆30の前編位まで見てまた見に来ましたがやっぱり面白いです！後、わざとだったら申し訳ありませんが、ヴィルニキはシェーンハイントではなくシェーンハイトじゃありませんでしたか？ (2021年5月4日 4時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あつめ。さん» ご報告ありがとうございます。アダムとイヴの話好きです (2020年7月16日 17時) (レス) id: 11b37f809e (このIDを非表示/違反報告)
あつめ。(プロフ) - このキャラ感めっちゃ好きでいつも読ませていただいてます！アナザー（49ページ）のところで名前がアダムになっちゃってます…（ｺﾉﾘﾝｺﾞﾉﾊﾅｼｯﾃｱﾀﾞﾑﾄｲｳﾞﾉﾖｳｿｶﾅ） (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4ea6ed452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年7月5日 0時
