◇151.早朝不法侵入 ページ8
.
ジャック「おい……起きろ」
『不法侵入としてシバくぞ』
夢から覚めると、ジャックが目の前にいた。
ここは僕とイヴとグリムの寝室。
なら、おわかりだろうか。この獣は女の寝室に無断で入ったということになる。
グリム「ほぁ？
なんでオマエがウチの寮にいるんだゾ」
『女の寝室に無断で入るなんて……君、相当なケダモノだな？』
ジャック「無断じゃない。ちゃんと許可を得た」
『誰に』
イヴ「私だよ」
すると先に起きていたイヴがヒョコッ、と顔を覗かせた。
イヴ「朝のランニングの途中にうちに寄って起こしにきてくれたんだって」
『君って結構親切だな』
ジャック「今日はマジカルシフト大会当日。寝坊されちゃたまんねぇからな」
『用心深いな』
グリム「ハッ！そーだったんだゾ！
絶対に犯人をとっ捕まえて、ご褒美にトーナメント戦にオンボロ寮をねじ込んでもらうんだゾ」
『校長先生がその約束を忘れていなければ、の話だけどな』
笑いながらベッドから降り、欠伸をする。
そしてジャックが僕をジッ、と僕を見ていることに気づく。
『なんだよジャック』
ジャック「……いや、お前、髪を下ろしてると印象変わんだな」
『あー、なんかエースにも似たようなこと言われたことあるな。
��髪下ろしてた方が大人しく見える��ってな。
普段の僕は大人しくないのかよっての』
ジャック「大人しくないだろ」
『即答』
ジャック「でも、大人しいのは１人だけでいい」
『だよね。イヴと僕がキャラ被りなんかしたら混乱するよね』
イヴ「Aちゃん、キャラとか言わないの」
ジャック達と一階に降りると、談話室のテレビには学園が映っていて、出店の準備をする人達が映し出されている。
一瞬、嫌な双子が映った気がするが見なかったことにしよう。
ジャック「じゃあ会場でな」
『あれ、朝飯食べていかないの？』
ジャック「ランニングの途中だって言ったろ」
そう言って寮から出て行くジャック。
『真面目なやっちゃなー』
イヴ「それよりAちゃん」
『ん？』
イヴ「今日は制服で行く？体操着で行く？」
『え、そりゃ……』
グリム「体操着に決まってんだゾ！」
『えええぇぇぇ……』
グリム「早く犯人を捕まえて大会に出るんだゾ！」
そう言ったグリムは僕達に体操着を渡す。
イヴ「私も出るの！？」
グリム「当たり前なんだゾ！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます。これからもご愛読の方をお願いします (2020年4月17日 15時) (
レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 161話で、八つ当たりはジャックすればいいになってました (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とっても面白くて、何回も読み返したくなる面白さ･･･ヤバいです！ (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます (2020年4月16日 18時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 186話でレオナがレオナ先輩ってさいごにいってました (2020年4月16日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬雪
| 作成日時：2020年4月12日 3時
