◇166.目覚めの王子 ページ23
イヴ.
グリム「オイ!起きろ!!」
グリムくんが肉球でレオナ寮長さんを叩く。
すると、ゆっくりと目を開けるレオナ寮長さん。
イヴ「あ、よかった……」
グリム「やったー!起きた!」
レオナ寮長さんは私をジッ、と見る。
レオナ「お前……そんな目の色してたか?」
イヴ「え?」
『いひゃい!!!(痛い!!!)』
するとAちゃんの声が聞こえた。
振り向くとリドル先輩に頬を引っ張られていた。
リドル「キミって子は本当に無理するんだから本当にもう!」
『ごへんなはーい!!(ごめんなさーい!!)』
ケイト「リドルくん、それくらいにしておこ?Aちゃんのお顔がめっちゃ伸びてるよ〜」
『しゃへとっへはいれひゃんとほめろ!!
(写メ撮ってないでちゃんと止めろ!!)』
Aちゃんとリドル先輩の様子を写真を撮るケイト先輩に苦笑いを浮かべていると、校長先生がレオナ先輩の元に歩み寄る。
クロウリー「キングスカラーくん。
貴方はブロットの負のエネルギーに取り込まれて暴走し、オーバーブロットしてしまったのです」
イヴ「覚えていませんか?」
レオナ「この俺が暴走して……オーバーブロット?嘘だろ……」
グリム「オイそんなことより、マジカルシフト大会が始まっちまうだろ!オマエが自白してくれねーとオレ様がご褒美に試合に出してもらえねぇんだゾ」
本当に空気が読めないな、グリムくん。
レオナ「あァ……?なんだそりゃ?」
ジャック「こいつら、学園長にマジカルシフト大会に出して貰うことを条件に先輩達を追ってたんス」
ラギー「えぇ?そ、そんなことのためにッスか?」
イヴ「細かい目的はバラバラでしたけど、当初の目的はマジカルシフト大会に出させてもらうことだったんです」
グリム「そんなことぉ!?だったらオマエらだってそんなことのために怪我人まで出してたんだゾ!」
ラギー「うっ、そ、それは……そうッスけど」
痛い所を突かれたラギー先輩は耳を垂れた。
クロウリー「今までの連続傷害事件は君達がやっていたということで間違いありませんね?」
レオナ「……あぁ、そうだ」
クロウリー「わかりました。ではまず、君達サバナクロー寮は、今回の大会を失格とします。
そして今後の処分については、被害者のみなさんと話し合った上で決定します。いいですね?」
レオナ「……わかった」
リドル「学園長、待ってください」
.
1158人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます。これからもご愛読の方をお願いします (2020年4月17日 15時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 161話で、八つ当たりはジャックすればいいになってました (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とっても面白くて、何回も読み返したくなる面白さ・・・ヤバいです! (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます (2020年4月16日 18時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 186話でレオナがレオナ先輩ってさいごにいってました (2020年4月16日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冬雪 | 作成日時:2020年4月12日 3時