◇162.正面突破 ページ19
イヴ.
Aちゃんの言葉に頷いたジャックくん達はレオナ寮長さんに、正面突破を仕掛けた。
ケイト先輩とリドル先輩がブロットの化身の相手をしている隙にジャックくんとラギー先輩が寮長さんの相手をする。
ジャック「くっ……強い!こんなに強ぇくせに、なんでアンタは全部諦めちまったんだ……ッ!」
レオナ「ウゼェんだよ、どいつもこいつも……
全部砂になっちまえ!!!」
強い砂嵐が私達を襲う。
イヴ「あ、あれ?そういえばグリムくんは……」
『ん?あー……あいつなら、ほら、あそこ』
イヴ「え」
Aちゃんが寮長さんにバレないように指差した方向は寮長さんの真後ろで。
グリムくんが寮長さんにバレないように近づいてる最中だった。
イヴ「ま、またマジカルペンを?」
『やっぱ手っ取り早く片付けるならブロツトの原因を取り除いた方がいいでしょ』
マジカルペンの魔法石にブロットが溜まる。
マジカルペンを持っている限り、持ち主がオーバーブロットして魔法を使い続けたらブロットが溜まり続ける。
それならいっそ、持ち主がマジカルペンを手放せればいい。
そしてラギー先輩が寮長さんに攻撃すると寮長さんが怯んだ。
その隙にグリムくんが寮長さんのマジカルペンを奪った。
グリム「やったゾA、イヴ!こいつからマジカルペンを奪ったんだゾ!」
『よっしゃ!』
イヴ「グリムくん偉い!」
するとグリムくんが寮長さんのマジカルペンを加えて私達の元に駆け寄る。
レオナ「俺が……王に……」
向こうには、弱りきった寮長さんがいた。
イヴ「早くしないと寮長さんが危ないよ!」
『でも、どうやってあのブラットの化身から解放すればいいんだろう』
イヴ「リドル先輩の時は……」
たしか、あの時はマジカルペンが突然光って、Aちゃん達がいなくなって、帰ってきた時にはリドル先輩のブロットの化身はいなくなっていた。
そしてAちゃんがグリムくんからマジカルペンを受け取ると、また強い光が私達を襲う。
イヴ「っ!?」
グリム「ふなっ!?」
すぐに目を瞑った私達。
次に目を開けた時には、Aちゃんどころかレオナ寮長さんもいなくなっていた。
イヴ「Aちゃん!!!」
グリム「また消えたんだゾ!?」
ラギー「ど、どういうことッスか!?」
リドル「Aとレオナは何処へ!?」
ケイト「多分2人とも、マジカルペンの中、かな」
.
◇163.百獣の王の自棄→←◇161.恨み晴らさぬおくべきか
1157人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます。これからもご愛読の方をお願いします (2020年4月17日 15時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 161話で、八つ当たりはジャックすればいいになってました (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とっても面白くて、何回も読み返したくなる面白さ・・・ヤバいです! (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます (2020年4月16日 18時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 186話でレオナがレオナ先輩ってさいごにいってました (2020年4月16日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冬雪 | 作成日時:2020年4月12日 3時