◇116.ハイエナ ページ22
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『あの後君が��魔法が効かないなんてズルいッス��って言って、洗剤を半分あげる代わりに米を寮まで持ってくれたことは僕が忘れるまで忘れないよ』
「それ、絶対忘れるやつでしょ」
『失礼な。僕は結構記憶力がいいぞ』
胸を張って言えば「ほんとッスかー？」とジト目で見られた。
「しっかし本当に女の子だったんスねー」
『あの時は体操着にフードを被ってたしな。ただでさえ女ってだけで珍獣でも見るかのような目で見られるから休日は大体あんな格好してるんだよ』
「女ってのも大変ッスねー」
『まったくだよ』と頭を掻くと、獣耳の男は僕の頭の先からつま先までじーっと見つめた。
『そういえば君、名前なんていうんだ？』
ラギー「オレは��ラギー・ブッチ��。２年ッス」
『え、歳上だったのかよ！早く言ってくれれば敬語とか使ったんですケド』
ラギー「あー……別に敬語はいいッスよ。今更、敬語使われても他人行儀な感じがしてムズムズするし気軽に話しかけてくださいッス」
『え、ラギー優しい……』
するとラギーは目を逸らした。
ラギー「オレは優しくないッスよ」
『僕が知っているラギーは優しいよ？』
ラギー「……そのうち、優しいなんて言えなくなるッスよ」
『？』
ラギー「んじゃ、そろそろ寮長会議が終わる頃ッスから、オレはここで失礼するッス」
そう言って手を振って校舎の中へ消えていくラギーを見送る。
『(なんだあの意味深な言い方)』
事件の匂いがするな、と気取っていると購買から袋を持ったイヴが出て来た。
イヴ「おまたせ」
『荷物半分持つよ。
……てか、まだグリム拗ねてんのかよ』
グリム「……」
多分グリムが拗ねている理由はさっき校長先生の話で出た��マジフト��の事だろう。
寮生が７人にも満たないことから僕達の寮は出られない、ということになった。
グリム「あ"〜……何もかもにやる気が出ねぇんだゾ〜……ソレもコレもマジフト大会に出られないせいだ」
『なんだこいつ』
イヴ「お店の中でもこんな風にずっと愚痴愚痴言ってて……」
『面倒くさっ。
……あー、じゃあ、アレだ。寮に帰ったらオバケさん達に相手してもらうといいよ』
イヴ「え、それって大丈夫なの？」
『この前話したらマジフトの選手に選ばれていた、って話してくれたよ』
イヴ「オバケさんと普通に会話してるの！？」
グリム「オバケと普通に会話出来る奴なんてそうそうにいないんだゾ」
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冬雪(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。面白い、と思ってくれて嬉しいです (2022年12月8日 18時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - めっちゃ面白すぎる！！ 夢主ちゃん良い子すぎて泣ける、、、 (2022年12月8日 16時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» コメントありがとうございます。少しでも楽しめたら嬉しいです (2021年4月11日 23時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 120話ツボりました。他の話もですけど面白かったです。このやr((殴 すとーりーおおいねぇ。(思考停止) (2021年4月11日 21時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 13番さん» 報告ありがとうございます (2020年9月6日 14時) (レス) id: a3f0fbae31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年4月6日 4時
